v11.0
- ID:
-
47989
- 年:
- 2010
- 月日:
- 1004
- 見出し:
- 集落営林へ2木材生産組合設立 県内初、地域で森林整備
- 新聞名:
- 福井新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news0/23966_3.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
効率的な木材生産や山際の景観保全など、集落で森林整備を行う地域木材生産組合がこのほど、福井市南西俣町と勝山市村岡町浄土寺で設立された。
福井県内に普及している集落営農組織の林業30件版で、県内での設立は初めて。
今後は数年間の伐採計画を策定し、業者と販売協定を結ぶなど
組織的、計画的な木材生産を進めていく。
木材価格は需要低下や安い輸入材などの影響で低迷。
2008年の国内産のスギ中丸太(直径26センチ)の1立方メートルの価格は約11800円で、ピークだった1980年の3分の1まで下落した。
それに伴い、森林所有者の林業30件への関心が低下し森林が荒廃。
こうした現状を踏まえ、県は本年度から、集落単位で森林を管理するコミュニティー林業プロジェクトに乗り出した。
南西俣木材生産組合(小林儀博組合長)は、森林所有者15人で今年8月1日に設立された。
対象は個人所有の人工林約150ヘクタール。
今後は山中の境界確認を行った上で、数年間の伐採や林道整備の計画を立てる。
伐採は森林組合などの林業事業者に委託、販売先は県間伐材等共同出荷組
合やふくい県産材供給センターを見込んでいる。
小林組合長は「今後3年間で木材搬出用の作業道を約6キロ整備したい。
4年目から本格的に伐採を始めたい」と話している。
浄土寺組合(山田安信組合長)は9月1日、森林所有者36人で発足。
対象人工林は約63ヘクタールだが、エリア内には集落外に住んでいる所有者が約70人いるという。
山田組合長は「所有者からは間伐に関する事業同意書を得た。
今後2年間で、作業道整備と並行して間伐作業を行っていきたい」と
話している。
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