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    ID:
     「清流からの贈り物」は、JR余目駅構内の「あまるめホッとホーム」とひまわり園で販売している 47832
    年:
    2010
    月日:
    0924
    見出し:
    屋外木部(木材保護)塗料特集2010 メーカー各社の動向
    新聞名:
    Coating Media
    元UR(アドレス):
    http://www.coatingmedia.com/special/archives/2010/09/2010_14.html
    写真:
    -
    記事
    生活者訴求を本格化、販売拡大 日本エンバイロケミカルズ 木材保護塗料トップの日本エンバイロケミカルズは、生活者への認知訴求を高めるための販売施策を積極化させている。
    建築のプロの設計士からは高い認知度を誇る同社としては、メンテナンス市場では生活者である施主が塗料を決定するケースが増え、生活者への認知度向上が不可欠との判断があ るためだ そこで同社は、WEBサイトによる情報発信を充実化。
    施工イメージをより分かりやすく伝えるために、一般建築と戸建て建築の事例を紹介。
    またカラーシミュレーションコーナーでは、洋風建築、和風建築、エクステリアの3物件をベースに「キシラデコール」の標準色から任意でカラーイメージが把握できるよう に設計。
    その他、セルフペイント向けのコンテンツも構築するなど、生活者(使用者)が施工前に感じる不安要素を取り除くためのコンテンツが散りばめられている。 これらの取り組みが奏功してか、「売上は昨年比で伸びている。
    市場規模が大きくなっているとも考えられる」(担当者)とコメント。
    DIYルートを主体にしたセルフペイントユーザーの拡大にも注力しており、市場の成長を牽引する役割を担う存在となっている 一方、成長戦略としては、木材保存剤の代表格である「キシラモン」、シロアリ防除剤「タケロック」といった木材保存分野との連携を強化。
    木造建築物を長期にわたって維持するトータルソリューションビジネスの創出を視野に入れている。 塗り替え分野で急成長 和信化学工業 水系木材保護塗料「ガードラック アクア」「ガードラック ラテックス」が市場での存在感を急速に高めている 溶剤系タイプの製品が市場に占める中にあって、同社は水系タイプに絞った製品開発に特化。
    水系の普及拡大を基本戦略に据え、地道ながら着実な販売施策を展開している 具体的取り組みとしては、昨年まで販売店、塗装業者へのPRを強化。
    全国約30カ所で説明会を開催し、のべ2,000人を動員。
    「塗りにくい」「乾燥が悪い」といった水系タイプに対するイメージの払拭に努めた。
    また販売店には、少量詰めの無料サンプルを店頭に陳列してもらうことで、少しでも水系に慣れ親 しんでもらう機会を提供。
    更に子会社化した家庭用塗料メーカー・和信ペイントとの協業により、ホームセンタールートでの販売を拡充し、販売拡大に弾みをつけている  特に「ガードラック アクア」の伸長は著しく、塗装業者の人気を高めている。
    その理由として、長年放置された木部塗装の場合、塗料の吸い込みが止まらず、着色しにくいといった問題がある。
    これに対し、「同 アクア」は1回塗りで塗布できる隠ぺい性の高さと着色力がうり。
    これらの特長が塗り替え施工に適しているとして、人気を高めている  しかし、これらの状況に対し担当者は「ラテックスが売れて、初めて本物と言える」と厳しい姿勢を露にする。
    鮮明性の高い木質感を引き出す同品の採用が拡大することが成長の鍵との認識を強めている。
      エナメルタイプが好調 玄々化学工業 昨年発売した中塗膜形成型木材保護塗料「サドリンエナメル」が好調な売れ行きを見せている。
    塗り替え市場における半増膜タイプの人気が高まったことが需要を押し上げる要因となっており、同品に対しても「隠ぺい性が高いため、明るい色が出せるとの評価を得ている」(担当者)と手応えを見せる。 同品は、樹脂分を多く含み、高濃度顔料と紫外線吸収剤により、木材の変色、退色を防止。
    高い隠ぺい性により、木材に付着したしみやカビをカバーリングする。
    劣化が著しい木部塗装においては、吸い込みが止まらないなどの課題があり、同社はあえてユーザーが使い慣れている油性タイプを投入したこと で、販売の立ち上げを早めることに寄与した。
    特に白にあたる「スペシャルホワイト」はウッドデッキ塗装に人気を博しており、「白が映え、非常にPRしやすい」と用途に適したカラーニーズへの対応も差別化につながっている。 くだ 一方、同品の販売が好調なことから、同じ半造膜タイプで水性タイプの「サドリンティンバーテック」を廃盤にする予定。
    今後、水性ニーズにおいては、自社製品である「eLF エクステカラー」に集約していくとしている また根強いニーズがあるクリヤータイプにおいては、「開発中の段階にある。
    来年春には発売したいと考えている」とコメント。
    屋内木部におけるヤケ対策のニーズもあることから、屋内外に対応したクリヤー塗料を投入していく構えを見せる。 HCやWEBで新たな販路開拓 新宮商行 新宮商行は米国・PPGインダストリー社の木質油性ステイン「オリンピックステイン」の販売を行っている 国内で30年来の実績を有し、一般住宅やだ木質系の公共建物、更にはディズニーランドなどの型物件など幅広く利用されてきた。 数年、新設着工数の減少に加えPPG社の方針で油性から水性タイプへのシフトが進んでおり、従来からの人気色が廃盤に追い込まれるなど同社にとっては厳しい環境が続く そのような中で、同社は顧客リストからダイレクトメールを送る他、ログハウス関連に営業展開を進める一方、HCやWEBを活用したダイレクトマーケティングで新たなチャンネル作りを行っている。 「本社の北海道ではジョイフルエーケーに納める他、東急ハンズなど販路を広げている」とコメント。
    また数年前から楽天市場(WEB)に出展しているが、毎年コンスタントに売上は伸長しており、「新たな顧客作りを進めている」という 同社が販売しているオリンピックステインは亜麻仁油を主成分とし、高品質な顔料が配合されていることから、木に浸透し木材の耐久性を高めるとともに、刷毛塗りで美しい仕上がり感を得られるのが特長だ 「セミトランスパーレントやデッキステインによる半透明の塗装は木目、鋸目などの美しさが表現でき、またソリッドカラー(濃色)は塗潰し仕上げであっても通気性を保ち、木の呼吸を妨げない」と説明する。 耐候性をアップ、安全性と両立 キャピタルペイント キャピタルペイントは、水性木材保護塗料「ワンダー水性1液型ウッドガード」の全面改良を行い、屋外使用に耐え得る耐候性を確保したとして販売展開を積極化させている 担当者は開発の経緯を「屋外木部は耐候性への関心度が高く、水性は耐候性が弱いというイメージを変えるべく、樹脂、着色顔料を変え、耐候性を飛躍的に向上させた」と説明。
    開発に2年を費やした。 耐久性に関しては、促進耐候性試験(キセノンランプ法)で500時間をクリア。
    防腐、防虫、防カビ効果についても薬剤を配合し、効果を実証。
    また難燃1級試験に合格しており、火災時に燃焼、延焼が少なく、煙の発生する量が少ない塗膜を形成する 用途は建築外装全般、木部エクステリア製品。
    標準色は16色。
    乾燥時間は2時間以上 同社は設計関係や塗料販売店、塗装業者などきめ細かい営業活動を得意とする。
    水性タイプには、塗り継ぎムラ、刷毛ムラといった特有の課題を抱えるものの、これらに対しても施工手順や塗り方のコツを伝えることで、環境安全性の高い水性タイプの普及啓蒙に努めている。 着色性、仕上がり感においては、従来品の性能を維持し、木工塗料専門メーカーとして培った高い技術力を有している。
    今回耐候性を向上させたことで、より訴求力が高まったとして、高級志向の強い設計関係を中心に採用を促していくとしている。 ユーザーの評価を勝ち得る 三井化学産資 メンテナンス分野における需要喚起策として、競合他社が一般生活者への認知訴求を強める中にあって、同社は「ノンロット」をプロユースブランドとして全面に押し出している。
    「限られた経営資源を有効的に活用するためにも、広範囲な顧客への営業施策は得策ではない。
    あくまでもプロの塗装業者が使う製 品として絞り込み、差別化を図る」(担当者)との方針を掲げる その絞り込み戦略に磨きをかける上で、同社は昨年から塗装業者に対するアンケートを実施。
    昨年は関東限定に490社、今年は全国を対象に670社からアンケートを回収した。
    その中で得られたのは、メーカー側の訴求とは異なるユーザー目線の評価 「養生テープが貼りつく」「臭い抜け、乾燥が早い」との特長は、ユーザーが見出したもので、これら生の声が同社の販売施策の精度を高めている ちなみに今年の設問は、木材保護塗料にF☆☆☆☆は必要か否かについて。
    回答の53%が「必要」と答え、36%が「あったほうが良い」との回答。
    現場で要求されたことがあるかの問いに対しては、55.7%が「ある」との回答であった。
    木材保護塗料のF☆☆☆☆表示に関しては、日本塗料工業会方針で平 成20年10月末以降は、屋外使用製品との位置づけから対象外となっているが、未だに根強いニーズがあることを実証した形となった。
    同社はこれらの市場ニーズに応えるべく、F☆☆☆☆基準値をクリアしていることの訴求を強めることで、差別化を鮮明にしている。 内外部とも品揃えを強化 大谷塗料 外部用として開発した木部保護着色塗料「水性VATON+(プラス)」が着実に販売量を伸ばしている。
    従来のバトンが持つ作業性や塗りやすさを維持しつつ、耐候性を向上させた点が評価されている。
     同社の特長について担当者は、「天然植物油をベースに水性化させた点が大きな差別化のポイント。
    これ により皮膜を作らず、塗りやすさを確保した」。
    美しい仕上がり感から新築物件を中心に採用を伸ばしている。 国内の木工用塗料を取り巻く環境について「キッチン家具などがシート貼りに変わる一方で、マンションや商業施設においては高級感を引き出すために天然木を採用するケースが増えている。
    当社としては、木を生かしたいとのこだわりを持つユーザーとの協業関係を強化していく」との意向を示す。
    汎用ブランドの最右翼である「バトンシリーズ」においては、この数年、低臭タイプ、水性タイプとラインアップを拡充。
    更に今年は内部用に高い着色性を有する「VATON ウッドプロ」を発売し、用途や仕上がりニーズに応じた品揃えを充実させている。 同社はメンテナンス需要について、成長市場との認識を高めており、国産材向けブランド「森未来(しんみらい)シリーズ」を構築。
    弱い、柔らかいといった特性を持つ針葉樹の塗装に適した品揃えを充実させ、専門メーカーとして技術力で優位性を訴求していく構え。
    また下地処理などを含めた施工システムにも踏 み込むことで、新たな需要拡大を見据えている。 DIY訴求で成長続ける 吉田製油所 白アリ予防駆除剤、木材防腐剤を主力とする吉田製油所は、15年程前から金物店を主体とした業販ルートにホームセンタールート向けの販売チャンネルも開拓し、販売拡大につなげている "プロによる施工から施主による施工へ"。
    そのためには、説明販売が不可欠とし、営業スタッフは年間100回を超える販売イベントに参加している。
    イベントでは、「白アリ相談所」なる店頭ブースを設け、訪れた客に対し説明を実施。
    また消費者の生の声を聞くことで、製品開発に生かしている。 同社はこのほど、新製品としてヒラタキクイムシ防除スプレーを発売する。
    「ホルムアルデヒドフリーの建材が増加したことにより、ヒラタキクイムシ被害が増している」(吉田善彦社長)と説明。
    特殊ノズルを付属したスプレータイプにすることで作業上の負担を軽減。
    木穴に直接噴霧することで、防虫効果を高める ホームセンタールートが安定的な販売を見せる中で、今後の需要領域として見据えるのは、林業関係。
    「間伐材の利用により、防腐処理需要が増えるだろう」とコメント。
    木材防腐剤の代表格であるクレオソート油R(家庭用品規制法適合製品)やクレオトップの他にクリヤータイプなど、幅広い品揃えを見せて おり、自社技術を強みに総合力で差別化を図っていく意向。
    また同社は、木材劣化診断士3名、蟻害・腐朽検査員3名、しろあり防除施工士、木材保存士各13名を擁しており、その専門性に磨きをかけている。 ホームセンタールートで主役を窺う 染めQテクノロジィ 木材保護塗料販売の主力のひとつであるホームセンター(HC)ルートで「染めQエコール」が注目されている。
    塗料コーナーのゴンドラエンドで陳列販売され、期待の高さがうかがわれる 注目されているのは従来の木材保護塗料との明確な差別化だ。
    同社得意のナノテクノロジーを応用して開発された同品は、1時間(夏場)の超速乾、マイルドな薬効成分で高い防腐・防虫効果、堅い木材や節にも良好な塗装性など一般のユーザーにより使いやすいと判断された。 ナノテクノロジーを応用した同品は、夏場で1時間、冬場でも3時間程度で硬化するという超速乾を実現した。
    木材保護塗料のネックのひとつが乾燥時間で、通常の2‐3回塗りの場合、日をまたぐことになり工賃がかさんでいたが、同品の場合ワンデイフィニッシュが可能で施工費を半減 fff:
また一般的な木材保護塗料が殺虫・殺菌を目的とした薬効成分なのに対し、医薬品レベルの成分を使用。
ナノに微粒化された薬効成分が木材の微細部まで浸透するため、忌避効果だけで十分な保護機能を発揮する。
「犬小屋や鳥小屋などに使っても問題ない」と従来品では敬遠された使用も可能とした 更にその浸透性の高さから、塗料が含浸しにくい堅い木材や薬品処理された木材にも深く浸透する上、特に従来品では含浸、密着の問題が多発していた節にもしっかりと密着する  価格も従来品と同等に抑えられており、店頭では売りやすいことからHCルートでの主役を窺う。 外装市場に活路、認知訴求強める 日本オスモ 高いシェアを有する内装市場が新築着工件数の減少により伸び悩みを見せていることから、外装需要の開拓を積極化させている日本オスモ 一昨年前には、塗料小売店を対象とした特約店会「ひまわり会」を結成。
50社を超える販売店網を構築し、同社の販売施策を担う中核拠点との位置づけを色濃くしている。 その背景には、外装需要の拡大を図る上で、ユーザーである塗装業者との関係構築が不可欠との判断がある。
設計指定が強く働く新築市場とは違い、メンテナンス市場では塗装業者が鍵を握る。
そのため、塗装業者と強いパイプを持つ販売店との協業を図りつつ、塗装業者へのDMを毎月3万社に半年 間継続するなど、網羅的な営業展開を実施している また一方、「今後は一般生活者への認知訴求がより重要になる」とし、リフォーム雑誌、ガーデニングなど一般雑誌へのPRを積極化。
ホームページでも、「屋外木部塗り替えシステム」の専用ページを開設する他、最近では塗装のHow toに関する動画コンテンツを充実させるなど、初心者にも分かりやすい内 容に工夫を凝らしている。 これらの営業施策が奏功し、木材保護塗料として展開する「オスモカラー ウッドステイン プロテクター」「同 ウッドステインクリアー プラス」の販売が好調。
特に昨年発売した「同クリヤー」は高い透明性、耐候性が根強い生地仕上げニーズに合致し、販売拡大に弾みがついている。 需要の裾野広がる トーヨーマテリア 含浸型ツヤ消しタイプが主流の木材保護塗料分野において、造膜タイプで独自のポジションを確立しているシッケンズ木材保護塗料「セトールシリーズ」。
販売動向は「前年比110%前後で推移しており回復傾向にある」と担当者。
要因のひとつとして需要の裾野の広がりを挙げる。
例えば、同社の2次店がネ ットショップを開設、ガーデニングキットなどとの抱き合わせ販売で売れ行きが好調とのこと また同社のホームページへの一般消費者のアクセスも増大しているという。
「シッケンズは元々、ログハウスユーザーでのブランドロイヤルティが高い。
リペイントのニーズでは一般の方々を含めビルダー、業際へと需要の裾野が広がっている」との見方を示す。
このためFAQを充実させるなど、一般消費者を想 定したよりフレンドリーなホームページへのリニューアルを行う予定だ 一方、製品面では「セトール Filter7プラス」をラインアップした。
従来品に比べVOCを大幅に削減し、今年7月にリニューアル販売したもの。
厚膜、中間光沢仕上げの高級感のあるタイプで高耐久性仕様。
特にメンテナンス塗装で使い勝手がいい。
木材保護塗料のメンテナンスでは残存塗膜の程度がまちまち で、リペイントでのムラがひとつの課題。
ハイビルドタイプのため、既存塗膜のムラ感を抑えるのに役立つ。
既存の「セトールHLS」及び「同Filter7」への上塗りが可能 色相は木材系5色を揃え、価格は従来品と同価格に据え置いた。 差別化明確、塗料店のビジネスに貢献 エービーシー商会 木材保護塗料のほとんどがアルキッド樹脂をベースに造られているが、1~3年で塗り重ねの必要があるなど、耐久性の面で市場ニーズが満たされていない。
そうした中、木材保護着色塗料で初めてシリコーン系ポリマーをベースとした「ワイティプルーフW」を市場投入、耐久性向上への期待が大きく膨らんで いる。 木材劣化の大きな要因は水と紫外線。
同品はまず、シリコーン由来の超撥水性により徹底的に水を弾き、水を浸入させないことで腐れやカビ、汚れ、割れから木材を守る。
しかも下地にしっかりと浸透して幾層もの撥水層を形成するため、割れや剥がれがなく撥水性を長期にわたって持続する またシリコーンは性能添加の自由度が高く、紫外線カット性の付加による耐久性向上を実現。
変色や木やせといった紫外線のダメージを抑える。
カラレス(無色)による屋外曝露実験で45カ月後でも水の接触角110°以上の耐久撥水性を保ち、退色や木ヤセがほぼないことを実証、その実力を見せつけた 市場が最も望んでいる"耐久性"で明確な差別化を打ち出せたのが最大のポイント。
「木材保護塗料の市場は裾野が広く、市場の末端まで浸透させるためには塗料販売店様のルートが最も効果的」との見地からルート構築を急いでいる。
「飽和気味の市場にあって、ニーズが最も高い耐久性で既存品と明 確に差別化できることから、塗料店様のビジネスに貢献できる商材」と自信を持つ 全面リニューアルで性能強化 大阪塗料工業 今年5月、木材保護塗料「ニューボンデンDX」の全面リニューアルを実施した大阪塗料工業。
使用薬剤を変更し、防藻、防蟻などの性能を飛躍的に向上させるなど、営業展開に弾みをつけている 国内市場に特化する同社にとって、「ニューボンデンシリーズ」は汎用市場を担う中核的存在。
最高級グレードの「ニューボンデンDX」を筆頭に、「同 ガーデンカラー」「水性ニューボンデン」「水性ニューボンデン ステインクリヤー」と用途、コスト、仕上がり感に応じた品揃えを強化している 特に「同 ガーデンカラー」は昨年から本社のある大阪地区限定でキャンペーン販売を実施。
意匠に関しても化粧缶ではなくラベル缶を採用するなど、原価低減を図ることで、コストパフォーマンスによる差別化を図った。 その意味でも、今回の「ニューボンデンDX」の全面リニューアルは、より最高級品として存在感を高めることに寄与する。
価格は従来品と据え置きながらも、防藻、防蟻、防カビ、防腐効果とも従来品を大きく凌ぐ性能を有しており、「性能面では、競合品の中でもトップと自負している」(担当者)とコメント。
3月に は東京ビッグサイトで開催された「建築・建材展」で初披露するなど、PR活動も強化している 今後のテーマは、"いかに性能の良さを伝えるか"。
そこで同社は、全面リニューアルに伴い、同品専用のカタログを製作。
各種試験による性能結果を掲載することで、説得力を強めている。 品揃え強化、需要層を細分化 アサヒペン 家庭用塗料トップのアサヒペンは昨年、女性層をターゲットにおいた「水性ガーデンペイント」を投入し、新たな需要層の開拓を行っている 木部用塗料について担当者は「木部は2~3年おきに定期的にメンテナンスされるため、底強い需要分野」と評価。
ラティス、木柵、プランターといったガーデンファニチャーからウッドデッキ、ログハウスといった住宅向けなど用途はさまざま。
ガーデン用においては「水性ガーデン用カラー」を揃えるなど、用途、顧 客層に応じた製品投入を図ることで、販売拡大を狙う。
その結果、昨年度の木部用塗料は一昨年比で10%を超える成長を遂げている。 一方、屋外木部用塗料として主力に据えるのは、「油性ウッドガード外部用」「水性ウッドガード外部用」。
防腐、防虫効果を付与し、価格も中価格帯に設定。
3月には、ゴールデンオーク、ブラックの濃色2色を追加した 新色を追加した背景には、塗り重ねによるメンテナンス性への配慮とともに、高まるモダン指向への対応を見据えたもの。
明るめの色相をアクセントカラーに用い、その他を濃色で仕上げるケースが増えているためだ また同社は7月下旬から自社ウェブサイトでネット販売を開始した。
定価+運賃での販売を基本とし、既存流通チャンネルとの差別化を図る。
最寄りに小売店がない地域などにとっては、有効な販売チャンネルとの見方がある他、フルブランドでの販売が可能になったことで、より消費者嗜好に応じたニッチ製品 の販売が期待される。 ニーズをサービスで喚起する カンペハピオ カンペハピオは、ペイントファンの創出を基本戦略に据え、塗料を身近な生活ツールにするべく、さまざまなアプローチから需要喚起に努めている 「あらゆるものが過剰設備となっている時代の中で、あるものを使おうとの消費トレンドが生まれている。
しかし、塗料はメンテナンス商材として有効なツールとは言え、生活者にとって認知度が低い。
まずは潜在化しているニーズを喚起し、そのためのサービスを提供していく必要がある」(担当者)。
塗装教室など のイベントの参加者から高い評価が得られていることも同社の販売施策に勢いをつけている。 そのため製品開発は、"塗装作業の負担をいかに軽減させるか"に徹底的な工夫を凝らす。
3年前に発売した「木部保護塗料(水性・油性)」は、開けやすく、密閉性に優れた新容器を採用。
使い切らなかった際はキャップを再び閉めることで、塗料の長期保存を実現。
また刷毛が入るように缶の口径を広くし たことで塗装の"手軽さ"を高めた また、マンションなどのベランダでガーデニングをする女性層が増えていることに着目し、塗料と刷毛(2種類)、マスキングテープ、マスカー、ハンドクリーム、残塗料処理剤などをセットにした塗料+塗装用具セットを発売。
塗装に必要なすべてのツールを揃えることで、塗装ビギナーの支持を狙う。 屋外木部用塗料分野においては、「キシラデコール」をハイスペックブランドに据え、同社オリジナル製品はスタンダードタイプに据えることで、売り場の相乗効果を図っている。 女性ファンを獲得、HCで拡大 ニッペホームプロダクツ 女性層を中心に高まりを見せるガーデニングファンに対して投入した新機軸ブランド「ローズガーデンカラーズ(The Rose Garden Color's)」。
これまでHowto的な訴求が中心だった販売施策と一線を画し、ガーデニングの化粧を意味する"ガーデン・コスメ"として、イメージブランドを全面に打ち出している 当初は、フラワーショップでの店頭販売といった協業も見据えていたが、「花を買うお客さんの購買層とは、少し異なっていたかもしれない」(担当者)と軌道修正。
しかし、昨年に続いて今年5月に開催された「第12回 国際バラとガーデニングショウ」では、高い反響が得られ、手応えを実感。
現在は売り場づくり を含めてホームセンター(HC)を中心に扱い店舗数を拡大している。
「毎月15缶程度を必ず購入するお客さんがいる」など、同品を指名買いするファンも生まれている。 木部用塗料市場への展開は、ニスを含め長年の実績を有し、水性、油性ともに豊富な製品ラインアップに強みを持つ。
また今年4月には、防虫・防腐塗料として、「油性木部保護塗料」(10色)、「水性木部保護塗料」(8色)の2製品を発売。
ウッドデッキや木製フェンス、ログハウスなどメンテナンス需要の取 り込みを狙う 同社は日本ペイントグループとして、業務用、家庭用塗料ともにフルブランドを供給できるのが最大の強み。
HCがプロショップ化やリフォーム分野を強化している方向性に対して、追い風との見方を強めている。 きめ細かい品揃えで差別化 サンデーペイント 大日本塗料の家庭用塗料部門を担うサンデーペイントは、シェア争いからは一線を画し、差別化製品の開発に特化した展開を見せる 木部用塗料分野においては、自然塗料ブームに先んじる形で10年前に植物油を原料にした天然系塗料「エコウッド カラーステイン」を発売。
自然の植物油が持つ浸透力よって木部に深く浸透し、防腐・防湿効果を付与。
また配合したラックロウ、ミツロウワックスにより高い撥水性を有する。
その他、ヒバ油に 含まれるヒノキチオールが木材内部に浸透し、防虫・防腐・防カビ・抗菌効果を発揮する他、弁柄などを顔料として使用し、耐候性を確保した。
低臭でかつ安全性に優れることから、ログハウス、ウッドデッキから羽目板、未塗装フロア、玩具など屋内外部の幅広い用途に適用する。
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