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- ID:
- 47591
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0906
- 見出し:
- 地元の木材で新築・改築を、日田杉無料支給が好調
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/oita/20100905-OYS1T00223.htm
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- 【写真】
- 記事
-
日田市の林業、製材業者らでつくる団体が、市内で住宅を新築・改築する人に日田杉を無料で支給する事業が好調だ。
日田杉の需要拡大を図るための事業で、新築に45万円分、改築に20万円分を上限に用材を贈っている。
今年度は182棟の申し込みを受け付け、事業費の不足が見込まれるため、市は開会中の市議会に補助金を1000万円増やす予算案を提案した。
団体は日田木材協同組合など七つの組織でつくる「顔の見える家づくり推進協議会」。
不況を背景に住宅着工が減り、日田杉の需要も落ち込む中、2002年度から新築の補助を始めた。
09年度には改築も対象に加えた。
新築の利用実績は、08年度まで20~40棟台で推移していたが、09年度は86棟に増えた。
市は今年度、当初予算で新築が100棟分4500万円、改築も100棟分2000万円の補助金を計上した。
しかし、7月末までに新築66棟(前年同期比28棟増)、改築116棟(同87棟増)の申し込みを受け付け、予算の不足が見込まれている。
申し込みが増えた理由について、市は〈1〉PRに力を入れ、制度が浸透した〈2〉同居世帯の増加、オール電化の普及などに伴い、改築そのものが増えた――ことを挙げている。
支給を受けた人のほとんどは、支給分以外にも日田杉を使っており、09年度のこの販売額は約5000万円に上ったという。
しかし、新築着工の減少に伴い、林業、製材業を取り巻く環境は依然として厳しく、県内の原木市場での杉は1平方メートルあたり8691円(09年度)と、15年前の約4割に落ち込んでいる
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