v11.0
- ID:
- 同社はテーブルやいすといったオーダー品を手掛けている。
木目を合わせるため、木材の歩留まりは25~40%にとどまる。
以前は端材を焼却処分していたが、約10年前から、環境保護を意識して木製時計など小物作りに生かしている
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- 年:
- 2010
- 月日:
- 0422
- 見出し:
- ワイス・ワイス 国産材・認証材へシフトし、環境問題に貢献を図る
- 新聞名:
- インテリアビジネス
- 元UR(アドレス):
- http://online.ibnewsnet.com/news/file_n/gy2010/gy100422-01.html
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- 【写真】
- 記事
-
(株)ワイス・ワイス(佐藤岳利社長)では、「WISE・WISE GREEN
PROJECT」を宣言し、2012年までに、同社で販売する家具では、原産地不明なものや違法伐採された木材等を使用せず、国産材や認証材などのフェアウッドへ100%切り替えていくことで、森林保護と温室効果ガス削減への貢献を目指しているが、このほど新カタログ「WISE・WISE VOL7」発刊に際して、同プロ
ジェクトの第1弾として、岩手・秋田県域に広がる、比較的成長が早い国産の広葉樹(クリ)を使用した新製品などを発表した。
4月21日(水)には、東京・神宮前の「ワイス・ワイス表参道店」にて、プレス向け発表会と、同社のフェアウッド調達アドバイザーでもある、国際環境NGO「FoE
Japan」中澤健一代表を講師に「世界と日本の森林の現状、課題、改善策」と題するセミナーを開催した。
(株)ワイス・ワイスは1996年創業で、社員数は現在96名。
環境、社会的責任、安全性、信頼関係、社会性、サスティナブルといったキーワードで事業を展開。
店舗は表参道店のほかに、東京ミッドタウンに、伝統工芸による“食”関連アイテムを集めた「WISE・WISE tools」がある
佐藤社長によると、今回「VOL7」の準備には1年以上の時間を要したとのこと。
というのも、カタログの冒頭で「地球環境や子どもたちのことを考え、私たちは家具の作り方を変えます。
」と同社の環境宣言を謳っているが、「言うは易しで、どうすれば社会的に環境にいい家具だとお墨付きをもらえる、ちゃんとした
家具が出来るのか、という問題に直面した」とのこと。
森林環境保全とフェアウッド問題に取り組んで来たFoE JAPAN及び中澤健一氏の協力なしには、「WISE・WISE GREEN PROJECT」はあり得なかったという
ワイス・ワイスでは、同プロジェクトの中で、新しい家具作りの指針として、具体的に、(1)長期使用にこだわります、(2)安全な材料を選び、健康に配慮します、(3)森を壊さず、豊かな森を育てます、(4)環境負荷削減に取り組みます、という4つのことを約束している。
ちなみに(1)
(2)は創業以来、同社がポリシーとして守り続けて来たことで、今回の目玉は(3)(4)。
同社では、生産地・生産者が明らかな木材、国産の木材、FSCなどの森林認証を受けた木材を積極的に活用し、原産地や樹種が不明なもの、違法伐採されたもの、絶滅危惧種は極力使用しないとしている。
昨年は、社内に委員会を立ち上げ、同社の家具を生産している全工場にあるすべての木材をデータベース化した。
輸入木材は流通ルートが特に複雑であるが、現在はすべての書類を確認して、合法な木材であるかどうか、1年かけて判別しているところで、次は現在も在庫されている木材を、同社の指針に
沿ったものに切り替えてもらう考え。
すべてのプロセスが完了する目処としている2012年には、「WISE・WISE」の家具をフェアウッド100%とし、国産材を積極的に活用することで、木材輸送にかかるエネルギー(ウッドマイレージ)を大幅に削減することなどを通じて地球環境に貢献、名実ともに日本を代表するグリー
ンなファニチャーブランドとして認知されるようになりたいとしている
今回発表された新商品では、国産クリ無垢材を贅沢に使用した「FOREST」シリーズ、また、クリの木の中でも、本来家具材に使用出来なかった細く曲がった木や反りのある木なども、アイデアと技術によって、森の恵として集成材として無駄なく活用した「SATOYAMA」シリーズがある。
これらの新商品は、「ワイス・
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