v11.0
- ID:
- ワイス表参道店」にて、4月23日の法人向け展示会終了後も、4月25日(日)まで展示されている
45758
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0422
- 見出し:
- 木製櫛に象眼細工? 縄文前期に製作--福井・若狭で出土
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20100423ddlk17040458000c.html
- 写真:
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- 記事
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福井県若狭町の鳥浜貝塚から83年に出土した漆で塗られた木製の竪櫛(たてぐし)の小片に、表面を彫って装飾をはめ込む象眼の手法が用いられた可能性が高いことが同県の調査で分かった。
製作時期は約5500年前の縄文前期とみられ、象眼細工であれば、漆器としては国内最古になる。
小片は縦3・5センチ、横3センチ。
表面に直径約4ミリのくぼみが四つ並んでいる。
調査を担当した漆器文化財科学研究所(石川県穴水町)の四柳嘉章(よつやなぎかしょう)所長によると、表面に塗られた漆の形状から、半球状のものがはめ込まれていた可能性が高いが、腐敗して残っていない。
木の実な
ど有機物と考えられるという。
また、漆は赤色で太陽をイメージした再生の象徴だと考えられ、四柳所長は、「象眼で装飾することにより、呪術的な意味をより高めていたと思われる。
漆塗りも当時としては最先端の技術で、技術、精神とも高い文化がこの地域にあったことを示す」と指摘する。
一方、金属象眼の技術は奈良時代に唐(中国)から伝わったとされているが、四柳所長は「木製品への象眼は高い技術を必要とせず、金属象眼とは一線を画している」と話し、今回の発見が定説を覆すものではないとした。
福井県は、05年度から、鳥浜貝塚からの出土品約40点を修復しており、完成品を竪櫛の小片と合わせて特別公開する。
5月1~10日、小浜市遠敷2の若狭歴史民俗資料館で展示する。
入館料100円。
問い合わせは同館(0770・56・0525)
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