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- ID:
- 46206
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0531
- 見出し:
- 三菱自の再生可能プラスチック スギの間伐材の木材を主原料として
- 新聞名:
- MSN産経
- 元UR(アドレス):
- http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100530/biz1005301201000-n1.htm
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- 記事
-
自動車メーカーが近年取り組んでいる環境技術は、排ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)を減少することだけではない。
部品の製造段階からのCO2削減も大きな課題となっている。
三菱自動車は石油ではなく、植物を原料とする材料に注目し、環境に配慮した技術の総称を「グリーンプ
ラスチック」として新素材の開発を進めている
三菱自は日本、中国、東南アジアなどに広く分布し、手に入りやすい「竹」に着目した。
2004年から愛知県産業技術研究所と協力し、竹の繊維と生分解性樹脂と組み合わせた「竹繊維ポリブチレンサクシネート」(PBS)の開発を進めてきた
その成果の一つが、トウゴマから作られたひまし油を使い、竹の繊維と配合したウレタン樹脂複合材だ。
同社はポリウレタンメーカーとの共同開発に成功。
ひまし油はナイロンのほか、塗料や化粧品、医薬品などにも使われている。
ウレタン樹脂複合材は、繰り返し屈曲させても白化しない柔軟性があり、ドアト
リムや天井、シートクッションなどの内装に利用できるという。
現在、実用化に向けた準備に余念がない
また同社は、スギの間伐材の木材を主原料として、充填(じゆうてん)材や硬化剤などを配合した液化木材フェノール樹脂をパナソニック電工などと共同開発。
この素材を使った移動式灰皿を2009年7月に製品化した。
三菱自では用途が限られていた間伐材の付加価値を高め、これまで焼却してきた廃材
の有効利用にもつながるとして、国内山林再生の一助になると期待する。
この素材は電気絶縁性が高いことから、モーターなどの部品への応用が期待されている
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