v11.0
- ID:
- 46205
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0531
- 見出し:
- 三菱自の再生可能プラスチック スギの間伐材の木材を主原料として-2
- 新聞名:
- MSN産経
- 元UR(アドレス):
- http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100530/biz1005301201000-n2.htm
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- 記事
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このほかにも、サトウキビやトウモロコシを発酵させたPLA(ポリ乳酸)樹脂を主成分にした耐熱性の高い内装部品をクラレなどと共同開発。
これは石油系のポリプロピレンに取って代わる材料で、09年1月に開催されたダカールラリーに参加したサポートカーのドアトリムに採用した。
PLA繊維にナイロン繊維を
組み合わせ、耐久性を持たせたフロアマットも東レと共同開発した
三菱自がこれら自然素材に着目したのは、生産から廃棄、あるいはリサイクルに至るライフサイクルを通じて、CO2排出量を大幅に削減できるからだ。
ウレタン樹脂複合材の場合、従来品と比べて原料採取から廃棄までのCO2排出量を約3割削減できる。
植物は成長の過程でCO2を吸収しているため、廃
棄のために燃やしても全体のCO2量は差し引きゼロと見なす「カーボンニュートラル」の考えの実践だ
同様の試みは他社でも行われている。
トヨタ紡績は1990年代後半から、自動車内装部品に採用する研究に取り組む。
生長が早くCO2の吸収力が高い1年草植物「ケナフ」を使い、インドネシアで種子開発から栽培、ボードの生産までの事業化に成功、ドアトリム基材に採用している
しかし、植物由来のこれらの樹脂は熱に弱いため、まだ車両の一部にしか採用できない。
業界関係者は「PLAの流通量は少なく高価なため、一部の高級車でしか採用されていない」と指摘する
三菱自では今後も、内装部品に応用できる新たな植物や安価な素材を見つける努力を続け、採用拡大を目指す
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