ID : 2347
公開日 : 2006年 12月23日
タイトル
木簡をパソコンで解読 奈文研などがシステム試作
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://osaka.yomiuri.co.jp/inishie/news/is61224a.htm
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元urltop:
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写真:
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奈良文化財研究所(奈良市)の研究チームは、発掘現場などから出土した木簡に記された文字を解読するシステムの試作品を開発した。パソコンにデジタル画像を入れ、文字を認識させると、データから最も近
い候補を10例程度選び出す仕組み。木簡の解読は、これまで研究者の直感や経験などに頼ってきたのが実情で、コンピューター化により、木簡研究の迅速化が期待される。
同研究所は、全国で出土した32万点以上の木簡のうち、約3分の2の約20万点を所蔵。同じ文字でも書き方や崩し方などは様々で、解読は字典などを引きながらの手作業が続く。奈良市の長屋王邸跡で見つかった約
3万5000点の木簡は解読に数年かかった。
解読を効率化し、全国でノウハウ、情報を共有しようと、2004年度から、東京農工大(東京都小金井市)の情報工学研究者らと開発を進めてきた。
「文字自動認識システム(OCR)」を応用。スキャナーやデジタルカメラで木簡の画像を取り込み、パソコン画面上で、解読したい文字の範囲を指定、これまでに蓄積した木簡の文字データと照会して、候補を探し出す。
字の使用例を地名や人名、品目などごとに検索もでき、現在は、500~600字分に対応している。
今月、奈良市内で開かれた木簡学会で、デジタルカメラで撮影した木簡の解読を実演したところ、参加者には好評で、約50人が利用を申し込んだという。今後は、さらに改良を進め、実用化を目指す。
同研究所で木簡解読をしている渡辺晃宏・史料調査室長は「いつも経験がうまく働くわけではない。木簡は全国各地で出土しており、インターネットで公開できれば、いつでもどこでも木簡が読めるようになるかもしれな
い」と話している。システム開発を担当する同大学の耒代誠仁(きただい あきひと)助手も「データから候補を示すことで、専門家のひらめきを導き出すきっかけになれば」と話している。
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