ID　：　13974

公開日　：　2009年 11月10日

タイトル

現代の名工：高松・大井さん、建具技術磨く

新聞名

毎日新聞

元URL.

http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20091110ddlk37040654000c.html

元urltop:

写真:

　

卓越した技能者に贈られる０９年度の「現代の名工」に、県内から木製建具職人の大井淳一さん（６６）＝高松市多肥上町＝が選ばれた。１０日、東京都港区の「明治記念館」で厚生労働大臣表彰を受ける。
　大井さんは１５歳の時から東かがわ市の建具店に住み込みで修業し、１９６３年に「大井建具店」（高松市西植田町）を創業。くぎを使わずに木を組み付ける「組子」の技術などを磨いてきた。
　建具は、顧客の注文を受け、さまざまな産地の木を使い分け、温度や湿度による木の収縮も計算して組む。木材を切るには機械を使うが、最後の微調整はかんなを使った手作業だ。時には古い寺など、建物自体のゆ がみに合わせることもある。
　全国の建具職人がその技術や芸術性を競う「全国建具展示会」では９８年、ガラス戸が最高の内閣総理大臣賞を受賞した。厚さが約２ミリの木を組み合わせ、模様や色の違いで金刀比羅宮など四国の名所を表現した。
現在は後継者育成にも力を注ぎ「昔ながらの技能を守りながらも、新しい技法に挑戦して進化し続けたい」と意欲はますます盛んだ。

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