ID : 13965
公開日 : 2009年 11月 8日
タイトル
化学物質使わず木や土そのまま 自然素材で家づくり
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/fumfum/75637.html
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元urltop:
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写真:
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「自然素材(しぜんそざい)」を使(つか)った家(いえ)づくりって知(し)ってる? 化学物質(かがくぶっしつ)の入(はい)った接着(せっちゃく)ざいや合板(ごうはん)を使(つか)わず、天然(てんねん)の木材(も
くざい)や土(つち)など自然(しぜん)の材料(ざいりょう)でつくる家(いえ)のことで、環境(かんきょう)や健康(けんこう)にやさしいといわれています。10月に札幌市内(さっぽろしない)で行(おこな)われた体験会(た
いけんかい)から、家(いえ)づくりの一部(いちぶ)をしょうかいします。《大出行秀(おおいでゆきひで)》
札幌で体験会 「健康にいいし楽しい」
今(いま)の家(いえ)は、化学物質(かがくぶっしつ)の入(はい)った接着(せっちゃく)ざいではり合(あ)わせた合板(ごうはん)や、ビニール製(せい)のかべ紙(がみ)などが多(おお)く使(つか)われていますが、化学
物質(かがくぶっしつ)が自然環境(しぜんかんきょう)や体(からだ)にえいきょうをあたえる場合(ばあい)があるといわれます。それにくらべ、天然(てんねん)の木材(もくざい)は燃(も)やしても害(がい)がないし、土(
つち)はそのまま自然(しぜん)にもどせます。アレルギーなど体(からだ)へのえいきょうも少(すく)ないので、環境(かんきょう)や健康(けんこう)にやさしいといわれるのです。
札幌市内(さっぽろしない)の設計会社(せっけいがいしゃ)「ビオプラス西條(さいじょう)デザイン」《西條正幸社長(さいじょうまさゆきしゃちょう)》では自然素材(しぜんそざい)を使(つか)った家(いえ)づくりの体験会
(たいけんかい)を3回(かい)開(ひら)きました。
1回目(かいめ)は、植物(しょくぶつ)をうえた「草(くさ)やねづくり」。《1》やねを守(まも)るシート《2》水(みず)はけがよい波型(なみがた)の金属板(きんぞくばん)《3》保水(ほすい)ざい-を、2.5メートル四方(しほ
う)の物置(ものおき)のやねに下(した)から順(じゅん)にしきつめ、その上(うえ)に土(つち)を入(い)れます。土(つち)がくずれないよう小石(こいし)などでまわりを固(かた)め、寒(さむ)さに強(つよ)いヒメイワダレ
ソウの株(かぶ)をうえました。
植物(しょくぶつ)は、コンクリートやトタンとちがい、屋外(おくがい)や室内(しつない)の温度(おんど)を調節(ちょうせつ)する効果(こうか)があるといわれます。なにより、草(くさ)の緑(みどり)や花(はな)の色(いろ
)がきれいです。
2回目(かいめ)は、「ワックスづくり」。塗料(とりょう)などをぬっていない天然(てんねん)の木材(もくざい)を使(つか)ったゆかやかべ、家具(かぐ)などを長持(ながも)ちさせるには、同(おな)じく自然(しぜん)の材
料(ざいりょう)を使(つか)ったワックスが必要(ひつよう)です。それを手作(てづく)りしました。
ハチの巣(す)からとったみつろうと水(みず)、せっけん、キリの木(き)からとったキリ油(ゆ)などが材料(ざいりょう)です。これらを入(い)れたカップを、お湯(ゆ)の中(なか)に入(い)れ、クリーム状(じょう)になるま
でまぜあわせ、冷(ひ)やせばできあがりです。
ワックスは、木材(もくざい)の表面(ひょうめん)をなめらかにし、水(みず)をはじくので、きずがつきにくくなります。同(おな)じ自然素材(しぜんそざい)の皮(かわ)バッグやくつなどにも使(つか)えます。
3回目(かいめ)は「土(つち)かべづくり」です。土(つち)かべは、わら、のり、水(みず)をまぜてねった土(つち)を、竹(たけ)などで細(こま)かく組(く)んだ下地(したじ)にぬってつくります。土(つち)は、水分(すいぶ
ん)をすったりはいたりする性質(せいしつ)に優(すぐ)れているので、湿気(しっけ)の多(おお)い日本(にほん)では、昔(むかし)から使(つか)われてきた自然(しぜん)の建築材料(けんちくざいりょう)です。
体験会(たいけんかい)では、黄土色(おうどいろ)の土(つち)を、石(せっ)こうボードのかべにぬりました。ねった土(つち)をネタ台(だい)にのせ、こてを使(つか)ってぬっていきます。素早(すばや)く手首(てくび)を
返(かえ)してこてに土(つち)をのせ、一定(いってい)の力(ちから)でかべにぬるのがコツです。初(はじ)めは難(むずか)しいですが、慣(な)れてくれば、かべがはがれた時(とき)など、自分(じぶん)でかんたんにな
おせます。
体験会(たいけんかい)に参加(さんか)した人(ひと)たちはいずれも、「環境(かんきょう)や健康(けんこう)にいいということだけでなく、家(いえ)づくりの楽(たの)しさがわかった」と満足(まんぞく)そうでした。体験会
(たいけんかい)を開(ひら)いた西條(さいじょう)さんは「無農薬(むのうやく)の野菜(やさい)を食(た)べているうちに、自分(じぶん)でつくろうと思(おも)うようになるのと家(いえ)づくりも同(おな)じです。特(とく)に
自然素材(しぜんそざい)を使(つか)った家(いえ)は、住(す)む人(ひと)が手(て)をかけてやることで長持(ながも)ちするので、そのやり方(かた)を学(まな)んでほしい」と話(はな)しています。みんなも体験(たい
けん)してみてはどうかな。
◇
体験会場(たいけんかいじょう)となった「伏古(ふしこ)の家(いえ)」《札幌市東区伏古(さっぽろしひがしくふしこ)》は、北海道産(ほっかいどうさん)の木材(もくざい)など自然素材(しぜんそざい)を使(つか)ってつくら
れています。見学(けんがく)したい人(ひと)は、ビオプラス西條(さいじょう)デザイン(電)011・774・8599へ。
<通信員リポート> 大好きなコルネット続けたい
神野(かみの)くるみ《札幌市(さっぽろし)・北野平小(きたのだいらしょう)5年》
学校(がっこう)の合奏団(がっそうだん)で、トランペットの仲間(なかま)の「コルネット」を担当(たんとう)しています。トランペットに比(くら)べてやわらかくてきれいな音(おと)が出(で)ます。
団員(だんいん)は3年生(せい)から6年生(せい)まで28人(にん)。平日(へいじつ)の朝(あさ)や土曜日(どようび)などに練習(れんしゅう)しています。朝(あさ)早(はや)く起(お)きるのは大変(たいへん)ですが、
みんなといっしょなのでつらいと思(おも)ったことはありません。
15日の学習発表会(がくしゅうはっぴょうかい)では「遥(はる)か」という曲(きょく)を演奏(えんそう)します。高(たか)い音(おと)を出(だ)すためにくちびるを細(ほそ)くして力強(ちからづよ)くふきます。
北野地区音楽会(きたのちくおんがくかい)やキタラでの演奏(えんそう)もあります。難(むずか)しい曲(きょく)も完(かん)ぺきにマスターできるようにがんばり、大好(だいす)きな楽器(がっき)をずっと続(つづ)けて
いきたいと思(おも)います。
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