ID : 1453
公開日 : 2006年 8月 6日
タイトル
ミロクテクノウッド・高知県工業技術センターなど
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新聞名
高知新聞
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元URL.
http://www.kochinews.co.jp/rensai04/tomoni29.htm
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元urltop:
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写真:
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高級感あふれる自動車用木製ハンドル。メイプル(カエデ)など、木の美しい木目を生かした無垢(むく)材の削り出しで作られる。優美なカーブと握り心地のいいグリップは、職人の技で生み出される。
ただ、無垢材から削り出す手法は、材料の半分以上をロスする。資源の有効活用とコスト削減を目指して開発されたのが、自動車部品メーカーのミロクテクノウッド(南国市篠原、田中勝久社長)と高知大農学部、県工業
技術センター(高知市布師田)による「連続押し出し曲げ加工」技術だ。
【写真説明】ミロクテクノウッドなどが開発した木製曲げ加工自動車用ハンドル
同社によると、この技術は、棒状の乾燥材に縦方向の圧力を加え、蛇腹状に変形させて軟らかくする。これに蒸気を噴射、加熱、冷却し加工する。その後、半円状の金型に通すことで曲げて成型する。
アーチ状に成型された木材はハンドル上部、下部の部品になり、中央部分のプラスチック部品などを取り付けてハンドルが完成する。
自動車ハンドル用に木材を曲げて加工する形の工法は「世界初」(同センター)。研究ではカシ、クルミ、カエデの3種類を使い、木材を圧縮することなどで強度が高まり、燃えやすい欠点などをほぼ解消することを確か
めた。特別に調合したニスを使い、木目の美しさは削り出しと遜色(そんしょく)ない。
木製ハンドルの製造に応用すれば、「3割以上のコスト削減が可能」と田中社長。同社のハンドルはトヨタ自動車で採用されており、曲げ加工ハンドルも「(トヨタに)提案して、他社製品との競合中。採用されればメリットが
大きい」。コストが安い上に高品質な曲げ加工ハンドルには期待が集まっている。
同技術は、国の支援を受けて、技術が形になった例でもある。3者は、国の12、13年度の地域新生コンソーシアム(共同研究体)研究開発事業で9500万円の補助を受け、ハンドル以外にドアノブなどの試作品も完成
させた。
「多くの協力を得てここまで来た。後は量産し、どんどん売っていくだけ」。田中社長の言葉に力がこもる。
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