ID : 11886
公開日 : 2009年 5月28日
タイトル
翼への夢やまず 木工飛行機60機手作り
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20090528/CK2009052802000160.html
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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小松基地OB安達さん
資料参考に設計 『ものづくりの大切さ伝える』
元航空自衛隊小松基地勤務の安達茂治さん(69)=小松市蓮代寺町=が、設計から部品まですべて手作りの模型「木工飛行機」作りに励んでいる。今までに作った模型は60機以上。「子どもたちにものづくりの大切さを
伝えたい」と少年時代と変わらぬ目の輝きを見せている。 (増田育子)
「プラモデル」が商標登録を得て、世に出てから今年で五十年。安達さんも虜(とりこ)となった一人で、六百機以上のプラモデル飛行機を作った。
しかし安達さんの少年時代には、部品が既にそろっているプラモデルはなかった。最近では子どものころを思い出し、設計から部品作り、色付けまですべて自分で制作する木工飛行機にこだわる。
二月上旬からは、大作「九七式飛行艇二三型」と小松市航空機製作所で作られた「銀河一一型」を制作中。翼、胴体、尾翼…。資料や絵を見て精密な設計図を仕上げる。ナイフとノミを手に廃材を幾日も根気よく削ってい
く。本物さながらに色付けして完成だ。一機作るのに三-六カ月かかるという。
安達さんは、大分県佐伯市出身。太平洋戦争のあった少年時代は、米軍が空中を飛び交うのが日常で「飛行機のすごさを間近で感じた」。その後は「飛行機人生」をまっしぐらに進んだ。自衛隊を離隊後は、県航空プラ
ザ(小松市安宅新町)の職員を務め、仕事の傍ら、木工飛行機を作り続けた。同プラザに展示された模型は数知れない。
安達さんは、昨今のテレビゲームに没頭する子どもの姿を見て心を痛める。「子どもの時は、物がなく、必死に知恵をしぼって遊んだ。戦争のない社会は幸せそのもの。想像力を使って遊び、ものづくりの楽しさを感じて
ほしい」と願う。
模型は、完成次第、市内で展覧会を開いたり、要望があれば幼稚園などに出向き披露したいという。
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