ID : 11022
公開日 : 2009年 3月25日
タイトル
大川産家具 復活懸けブランド 生活に「木のぬくもり」提案
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新聞名
フジサンケイ
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元URL.
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200903260015a.nwc
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元urltop:
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写真:
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約470年の歴史を誇り、和洋だんすなどの婚礼家具で名をはせてきた「大川家具」の産地が、輸入品との競争で陥った窮地から脱却を図ろうとしている。消費者の生活スタイルの変化を取り込んだ共同ブランド
設立など、復活に向けた取り組みが始まった。
美林で有名な大分県・日田地域に近く木材集散地として古くから家具づくりが盛んな福岡県大川市と周辺は、高度成長期に和洋だんすや食器棚など「大衆家具」の産地としての地位を確立した。
しかし消費者が家具に個性を求めるようになり、一方で中国などからの安価な輸入品と競合するようになると状況は一変。家具づくりの工程ごとに専門業者が存在し、細かく分業化されていることがあだとなり、市場ニ
ーズがうまく把握できないままに、輸入品との価格競争に沈んだ。
「1セット 100万円以上もする豪華な婚礼家具に頼った」(業界関係者)ことで衰退は加速。経済産業省によると、大川地区の木製家具出荷額は2006年時点で 598億円とピーク時(1990年)の約3割に減った。
こうした中、最近になってようやく、復活をかけた動きが出始めた。
大川市で材木店を営む井上新二さんは、同じく家具づくりで有名な広島県府中市の業者らと約1年前に設立した家具ブランド「kitoki」に手応えを感じている。
共同ブランドには、井上さんが社長を務める材木店や大川市内のメーカーなども参加。木材の木目や色がそろった部分だけを使う「刺し身取り」をやめ、節目や色ムラを「木の個性」としてデザインに生かした。ブラン
ド名は「木と木」の意味で、木のぬくもりや優しさを大事にしようとの思いを込めた。
見た目を気にしてか、大手の家具販売店には不評だったが、消費者は環境に優しい「エコ・ファーニチャー」を支持した。
「小売店にはねられたアイデアが消費者には評判だった」と井上さん。今ではギャラリーや雑貨店、パン屋などから「商品陳列に使いたい」と引き合いが相次いでいるという。
「家具問屋の言いなり」(業界関係者)から脱却して、インターネットを武器に自ら販路を開拓する業者も出てきた。大川市の「タンスのゲン」は昨夏、大手ネットショッピングサイトに出店する約3400店の中から生活用
品部門で売上高などで1位となった。国内外の展示会に積極的に足を運んで、コンテナ単位の大量仕入れなどの努力が実を結び、08年の売り上げは、かつての1億円から18億円近くまで拡大したという。
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