ID : 10225
公開日 : 2009年 1月22日
タイトル
木製水車:4代目、力強く回る 美作の共和林業で再稼働、製材用に活躍
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/okayama/news/20090122ddlk33040679000c.html
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元urltop:
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写真:
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自然環境利用のシンボル
製材用の木製水車が再建され、年明けから美作市右手の共和林業=小椋浩之介社長(48)=で稼働している。水車の動力でノコギリを動かし、木材を切断する仕組みで、明治末期以降、戦前まで県北の林業を支えた。
水車は今、エコロジーの象徴として力強く回っている。【檜山佑二、松井豊】
同社は1937(昭和12)年、製材用水車を導入し製材に活用し始めた。水車の耐用年数は約20年とされ、90年に製作した3代目の水車が昨夏、解体されたため、4代目の製作に取りかかっていた。
小椋社長によると、水車は05年、産業考古学会(東京都)の産業遺産に指定され、研究者やアマチュアカメラマン、小学生が社会科学習などで見学する機会も多いという。
再建費用は約200万円。同社の大工・鷹取勝巳さん(63)が3カ月かけ、上方から羽根部分に水を落として回す「上掛け」方式の水車(直径4・6メートル、幅95センチ)を完成させた。歯車とベルトで伝わった動力でノコ
ギリが上下する仕組み。
小椋社長は「電力供給が困難な時代は、水車が製材をはじめ、精米などに利用されていた。作業効率だけを考えれば電力が一番いいが、水車を通じて自然エネルギーの利用や環境保護の大切さを伝えたい」と話した
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水車の構造や歴史に詳しい岡山理科大理学部の若村国夫教授(エネルギー科学)は「日本人の伝統技術を感じられる貴重なもの。水車の動力で作った木製品など、ブランド化する方法も考えられるのでは」と話してい
る。
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