ID : 10226
公開日 : 2009年 1月22日
タイトル
都留文科大、「自然」「環境」身体で学ぶ
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20090122-OYT8T00267.htm
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元urltop:
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写真:
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ソローに倣い小屋造り
教員養成で知られる都留文科大学(山梨県都留市)の敷地の森で、昨年秋から学生たちが山小屋の建設を始めた。「ウォールデン 森の生活」で知られるアメリカの作家、ヘンリー・ソロー(1817~62)が森に山小屋を
造って住んだのに倣い、自然に触れるためだ。2、3年生の14人が参加し、身体感覚で自然環境を学んでいる。
建設は昨年10月から高田研教授の「環境教育実習」で行っているもので、週1回、半年かけて進める。同大では森などの自然を生物観察のフィールド・ミュージアム(野外博物館)ととらえ、活用する環境教育を実施。そ
の取り組みが文科省の「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に選ばれたことから、補助金で製材機などを購入して小屋を建設することにした。
学生たちは最初の講義で、ソローが住んだのと同じ山小屋の写真を見せられた。その後、自分たちで木を伐採して製材し、廃業する材木店から木材をもらうなどして材料を集め、キャンパス裏の「ムササビの森」で小
屋を造り始めた。現在までに約4メートル四方の骨組みが組まれ、実習の終わる2月には屋根がかかる予定だ。最終的な完成は来年度以降の実習になるという。
特徴的なのは、小屋を造ることだけが決められ、設計図など具体的な指針がほとんどないことだ。学生は自分たちで考え、試行錯誤しながら作業を進める。高田教授は「学生たちは話し合うことでコミュニケーション
能力を高め、自然の中で身体感覚を磨いていく」と語る。
学生たちも、通常の講義では得られない手応えを感じている。前原融(とおる)さん(20)(2年)は「木を倒す経験がなかったので新鮮」と語り、動物観察が好きな東郷継直(つぐなお)さん(21)(同)は「木を切っていいの
かという葛藤(かっとう)が最初はあったが、切ることで里山が造られていくことが分かってきた」と話す。小屋造りはシンプルな実習に見えるが、高田教授は「頭ではなく身体で自然に接する体験は、将来、学生が環境につ
いて教育したり研究したりする際の重要な基礎になる」と話している。(
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