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ID : 8388
公開日 : 2008年 7月29日
タイトル
古民家再生/歴史を感じて暮らそう
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新聞名
日本農業新聞
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元URL.
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/news1/article.php?storyid=620
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元urltop:
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写真:
 
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 築100年以上の民家を再生することが容易になりつつある。従来は古屋の造作と言い、大工が古民家に手を入れることを嫌った。家主が希望しても実現しなかった。しかし、この10年ほどで大きく様変わりし た。民家を再生する業者の全国ネットワークができるほど取り組む業者の数が増えてきたからだ。農家が家を建て替えるとき、費用が許されるなら、再生が選択肢の一つになった。
 太く黒光りした大黒柱。太いはりはちょうなの削り跡が暖かい。古民家には新築の家にない落ち着きや風格がある。こうした材木は今ではもう手に入らないものが多い。ヒノキをはじめ赤松やツガも大径木はほとんど山に ないという。古民家に使われている材は財産といえる。法隆寺に見るようにヒノキは1000年以上も持つのに、数十年で家を壊し燃やしてきた。
 独立した兄弟から「新築するときは囲炉裏だけは残してね」と、実現不可能な要望が出ることが多いという。誰もが長く暮らした家に愛着がある。暮らし方が変わり家族が少なくなると、古民家は敷地面積が大きく、部屋数 が多く、間取りも田の字で住むのに不便だ。だから大抵は新築する。建設業界にも再生という考え方はなかった。
 歴史遺産といえる古民家を再生しようと考えても、施工する大工は少なかった。古民家の良さが見直され、30年ぐらい前から再生住宅に住む例が増えた。背景には、長野県の建築家、降旗廣信さんが古民家再生に取 り組み、事例を増やしたことや、女優で農業ジャーナリストの浜美枝さんが、古民家の材料を集めて自宅を建てたことがある。
 降旗さんの再生は、傷んだ部分を直した上で、プライバシー保持、水回り、採光、保温性や暖房にも気を配り、現代に住むのに不便がないようにした点が特徴だ。木材や壁の色にも工夫を凝らす。暗くてすきま風に悩ま された住空間が、新しい材料で作った家以上におしゃれな空間に生まれ変わる。
 民家を再生する大工は全国的に増えた。少なくとも、古民家再生に取り組む特定非営利活動法人・日本民家再生リサイクル協会には、100以上の業者が登録している。
 確かに費用は安くない。「移築で3.3平方メートル当たり65万円ぐらい」だと同協会はいう。しかし、費用は内容で変わる。専門家に相談してみることだ。住まい方で大きな家に住むのが不便だとか、費用が工面できな い場合もあるだろう。そんな時は古材を再利用してはどうだろう。古材を扱う業者も増えている。古材業者にまとめて販売する手もある。建て替え時の取り壊し費を節約することになる。
 民家再生や古材利用は、古い家や材木に価値を見つけ、歴史を感じながら豊かな暮らしを営むことにつながる。木を大事にする環境に優しい家の建て方でもある。
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