ID : 8326
公開日 : 2008年 7月22日
タイトル
過去半世紀、国民はダメな選択ばかりをしてきたのか
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新聞名
JanJan
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元URL.
http://www.news.janjan.jp/government/0807/0807192307/1.php
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元urltop:
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写真:
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財政、医療・年金・教育・食料政策・林業・酪農などこの中に成功したと言えるものがあるでしょうか。漁師は減る一方、商店街はシャッター通り、国民は二層化、先進国で最低ランクに落ち込んだ今、笑顔を保っ
ているのは公務員ばかりと言うのは言い過ぎでしょうか。
1950~80年代まで国は補助金を注ぎ込みながら広葉樹林を皆伐し、また山間水田なども針葉樹林に転換してきました(3兆円以上の赤字)。
こうして密植された森林は材価の低下で間伐されず昼尚暗い土地となり、下草や腐葉土ができないために雨の度に表土が流出しています。つるつるの地面に保水力はありませんからちょっと降れば鉄砲水、降らなけれ
ば河川は涸れます(ダムは必要悪)。腐植の溶けていない水では生物や魚の栄養になりません。
当時、国の方針に従い林業振興を目指したものの金にならず経済的に行き詰まり消滅の危機に陥っている山村は全国で今8000ばかりもあります、今後高齢化とともに村落の消滅は増加の一途になるでしょう。山地を
材木の生産基地とする国の政策は完全に失敗であったのです。
ところが林野庁の認識はまるで違います。「今後中国、インドの木材需要が増加する、太った森林は日本の重要な財産、過去の植林政策は成功だ」そしていまだにヘクタール3千本という密植を山持ちに推奨しているの
です。
そして民主党に取り入り林業活性化、10年間で中山間地域での雇用を100万人増やすという「森林・林業再生プラン」を作りました。40年前の過ちは見向きもされません。温暖化で超大型台風の発生が必至と言われる
今、人工林が大被害を受け廃滅する事もあり得るのですが……。
さて、国の一斉造林政策に反対した高知県四万十町(旧十和村)では茶、栗、椎茸栽培による地域振興を目論み、現在、地域物産直売所は黒字経営で、村へのUターン者も多く活気に満ちているのです。
財政、医療・年金・教育・食料政策・林業・酪農などこの中に成功したと言えるものがあるでしょうか。漁師は減る一方、商店街はシャッター通り、国民は二層化、先進国で最低ランクに落ち込んだ今、笑顔を保っているの
は公務員ばかりと言うのは言い過ぎでしょうか。
「政治は失敗ばかりしている、もはや政治からは何も期待しない」と8割もの国民が考えているという数字さえあるのです。これについては「政治が悪いのは国民が選んだからだ」という意見があります。しかし多くの選挙
において国民が過つた選択ばかりを選んできたなどという事はあり得ないでしょう。
数年に1票しか意志表示のできない政治制度、献金や役人に影響される政治制度から思い切った改革が必要なのです。また立国のビジョンが必要なのです。
それには議会に占める元役人の多さが問題です。英国のように元役人の立候補を禁止し、スイスのように国民投票か並存政治(※)を柱にする。医業立国をして世界の金持ちを目指す等、長期構想が必要でしょう。
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