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松本市民有志でつくる「樹と人の心をつなぐ『こだまの会』」は22日、松商学園高校旧校舎の建材や、市内で伐採されたケヤキやサクラを使って小さな木笛「コカリナ」を作る講習会を市あがたの森文化会館で
開いた。地元で大切にされ、思い出の込められた樹木(木材)に「新たな命を吹き込もう」と企画した。
会代表の上条容子さんと市内の学生らが「地元の樹木で地域おこし活動ができないか」と考えたのがきっかけ。昨年秋、同市並柳で樹齢150年のケヤキが伐採されたことを知り、音色に魅力を感じていたコカリナなら「
地元の思い出のある木から作れる」と具体化させた。
また今年春には、旧校舎を一部解体することになっていた松商学園高の生徒たちと協力。柱に使われたクリの木も再利用することにした。
講習会には同校1年生や市民の約40人が参加。コカリナのおおよその形にまで加工された木材を手に、彫刻刀で空気の通り道になる穴を削ったり、やすりをかけたりしながら音色を調整した。
1時間ほどで美しい音を響かせる笛が完成。同校1年の丸山三貴也君(15)は「ちょっと加工しただけで、きれいな音が出た。校舎の木材を使うことができたのもよかった」と喜んでいた。
9月には会員や高校生らが手作りしたコカリナを演奏するコンサートも計画。今後も月1回ほど製作講習や演奏の練習を重ねていく予定で、参加者を募っている。問い合わせは上条さん(電話0263・39・1132)へ。+/
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