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ID : 7319
公開日 : 2008年
タイトル
廃校になった小学校を活用した施設で、各地の職人たちが玩具づくりに協力したと
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新聞名
東奥日報
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元URL.
http://www.toonippo.co.jp/tenchijin/ten2008/ten20080422.html
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元urltop:
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写真:
 
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おもちゃの語源は、平安時代の「もちあそびもの」という。後に「もの」が略され「もちあそび」「もちゃそび」。さらに接頭語の「お」が付き、下が省かれた(「日本語源大辞典」小学館)。玩具という言葉は明治になっ て一般化した。
 持ち遊ぶものは、子供が生まれ、成長していく過程で最も興味を示すことだ。時代を問わず、子供たちにとっては永遠のものと言えよう。精巧なキャラクター商品やゲームものがあふれる現代でも、素朴な味わいや手触 りのある玩具が廃れないのは、それゆえか。先日開館した「東京おもちゃ美術館」(四谷)も、そんな精神から生まれたのだろう。
 廃校になった小学校を活用した施設で、各地の職人たちが玩具づくりに協力したと、本紙が伝えている。本県の木工業者の研究会「わらはんど」も参加、ヒバやブナなど県産材を使った玩具を数多く制作した。ぬくもりの ある遊びの空間は、都会っ子たちの関心を集めたようだ。
 子供の遊びは神様の祭りから出ている。昔、まだ人間が一般に子供らしかったころに、まじめにしていたことの痕跡がある(柳田国男「こども風土記」)。大人たちの間で宗教的な意味を持った用具類が、やがて子供たち の世界へと。玩具の起源をたどれば長い時間の幅がある。森の国で木の玩具が生き続けてきたのも、うなずける。
 本県もまた木工の伝統がある地だ。遊びの中から創造性をはぐくみつつ、木の文化も発信する。「わらはんど」の試みが、枝葉を広げればいい。
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