ID : 5929
公開日 : 2008年 1月 6日
タイトル
北米原産「アメリカカンザイシロアリ」 県内で初確認
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新聞名
山陽新聞
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元URL.
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2008/01/06/2008010610384378010.html
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写真:
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北米原産のシロアリで国内種より駆除や予防が困難な「アメリカカンザイシロアリ」が、県内で初めて確認された。関係者らは「早急な対策が必要だが、抜本的な解決は厳しい」と危機感を募らせている。
アメリカカンザイシロアリは体長約1センチ。水分を必要とする国内種と異なり乾燥に強いのが特徴で、えさとする木材の中で生息する。1976年に東京で発見されて以降、宮城から沖縄まで約20都県で確認されてお
り、民家などに深刻な被害を与えている。米国やメキシコから輸入される木材や家具に混じって国内に運び込まれるとみられる。
県内で確認されたのは県南西部の民家。「駆除したのに効果がない」との報告を受け、駆除業者などでつくる日本しろあり対策協会県支所(岡山市)が調査。個体を採集して検査したところ、昨年秋、アメリカカンザイシ
ロアリと確認された。
同支所によると、国内種は床下につくる「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる侵入経路から居場所を見つけるが、アメリカカンザイシロアリは木材の中におり発見が困難。1つの巣の個体数が少ないため被害の進行は国内種と比
べ遅いものの、気付いたときには手遅れの可能性も高く、周辺の住宅への拡大もあるという。米国で一般的なガスによる家屋薫蒸は、駆除はできても予防効果がなく、木材の表面への薬剤塗布は人体への影響が懸念され
るため、駆除業者も対策に苦慮。同協会では駆除・予防の指針づくりを急ぐが、「時間をかけて巣の場所を特定し、1つずつ駆除していくしかない」と話す業者もいる。
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