ID : 4549
公開日 : 2007年 8月24日
タイトル
「4尺野郎箪笥」を復元 仙台箪笥 若手職人4人
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/08/20070825t15040.htm
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写真:
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仙台市の伝統工芸品「仙台箪笥(たんす)」の若手職人らが、明治から大正期にかけて仙台箪笥の代表作品だった「4尺野郎箪笥」の復元に成功した。28日から9月1日まで、仙台市青葉区の東北電力グリーンプ
ラザでお披露目を兼ねて「仙台箪笥復活祭」を開催する。
製作したのは若林区の老舗箪笥店の職人、伴野崇さん(24)ら4人。間口4尺(約120センチ)、高さ3尺(約90センチ)、奥行き1尺5寸(約45センチ)の野郎箪笥一さおを1年3カ月かけて作った。
前面はクリ、側面と裏面、引き出しはスギ無垢(むく)材を用い、合成接着剤は使わずに木くぎ、のりだけで組み立てた。岩手県産漆を何度も塗り重ね、手打ち金具を打ち付けるなど伝統工法にこだわった。
仙台箪笥は戦後、機械で打った金具などが普及した上、職人が激減し、伝統工法の継承が危機に立たされている。伴野さんは「コメの粘りを生かしたのりが虫に食われない方法を建具屋に尋ねるなど、試行錯誤した。
明治期の職人の技術力をあらためて実感した」と振り返る。
復活祭では、県内の他の伝統工芸品や漆かきの道具も展示するほか、仙台箪笥の魅力を紹介する冊子3000部を来場者に配布する。
9月1日午後1時からは「復活セレモニー」を開き、伴野さんらが国産材の活用策などについて話す。
[4尺野郎箪笥]
仙台箪笥が普及したのはたんすが一般家庭に広まった明治中期以降だが、原型は江戸時代末にできた。刀が収められる4尺の広い間口が特徴で、職人の間では野郎箪笥と呼ばれた。手の込んだ漆塗り、鮮やかな模様
の手打ち金具が施されるようになり、明治中期から大正時代初期にかけて盛んに作られた。
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