ID : 4210
公開日 : 2007年 6月30日
タイトル
93歳かくしゃくと創作 木の株で置物づくり60年
.
新聞名
北國新聞
.
元URL.
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20070701102.htm
.
元urltop:
.
写真:
.
木の株を使って創作に打ち込む中島さん=津幡町浅谷
津幡町浅谷、農業中島為雄さん(93)は、木の株に彫刻を施した床飾りなどの置物づくりを続けている。自然素材の造形美に魅せられて六十年余。玄人はだしの力作は数えきれず、今もかくしゃくと制作に打ち込む中島
さん。住民から「中島の爺(じい)」との愛称で慕われ、知人に作品を配って喜ばれている。
中島さんは戦後間もなく、近所の住民が木彫りをしているのを間近に見て、木の株を使った造形に魅せられた。生来、手先が器用だった中島さんは以来、農閑期などを利用して独学で創作を続け、高齢になってからは
本格的に置物づくりに傾倒していった。
中島さんは八十歳ぐらいまで、置物の素材となる切り株や流木などを自分で探し求め、地元の河北潟をはじめ、能登や富山、遠くは岐阜まで足を運んだという。
素材は、十分に水につけて木の皮を柔らかくして熱湯で炊き込み、水圧で外皮を取り除き、内皮をたわしやブラシなどで丁寧にむく。下準備をした後、ノミや木づち、木挟みなどで造形を施し、塗料を塗って作品を仕上
げているという。
高齢のため今では家族が調達してきた木の株で創作を続けているが、晴れた日は元気に農作業を行い、雨の日は自宅近くの納屋で一日六、七時間かけて作品づくりに没頭する日々という。
中島さんはこれまで松の根やケヤキの木、花水木などを使って数えきれないほどの作品を手掛け、知人に贈ってきた。「『ありがとう』と喜んでくれる、その一言を聞きたくて作り続けている」と笑顔を弾ませた。
作品は、同町倉見の高齢者福祉施設「ウェルピア倉見」の展示会で十三日まで披露されている。
木の情報発信基地では、TOPページを平日毎日更新しておりますが、その更新の中に、報道各社のホームページに
掲載されているニュースを毎朝調べ、昨日掲載された情報を集め、リンク形式の1行にその見出しを掲載しています。
2010年現在で毎日平均15本の広い意味での木に関する情報が掲載されています。毎日更新ですから、次の日には消えて
しまいます。これではいかにももったいないので、アーカイプとして分野別に分けて保存しております。このwebページは
「木材、木工、木製品」に関するものを集めています。2006年から開始しましたが、年に2度程度の更新で情報追加いたします。
情報収集の方法はグーグルニュースの検索で調べるというシンプルなものです。