ID : 4212
公開日 : 2007年 6月30日
タイトル
ブラジル:ごみで作られた浮き家
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新聞名
JanJan
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元URL.
http://www.janjan.jp/world/0707/0706308093/1.php
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元urltop:
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写真:
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ブラジルのリオデジャイネイロに住むルイス・フェルナンド・バレット・デケイロス・ビスポさん(40)は、拾ってきたゴミのみを材料として作った浮き家を市内を流れる運河に作り上げた。
ゴミは、近くのグアナバラ湾から拾ってきた。そこは以前、白い砂や透明な海水、イルカをはじめとした海洋生物で有名な楽園であった。しかし現在では、産業廃棄物の重金属によって汚染されてしまっている。
ルイスさんが浮き家を作り上げたクンハ運河も、上流のマーレ・コンプレックスから流れ込んだ生活廃水によって悪臭漂う場所になってしまっている。マーレ・コンプレックスとは、リオデジャネイロ北部にあるスラム街
である。
人生のほとんどをマーレで過ごしてきたというルイスさんは、「30年前にもマーレは確かに汚かったが、それでもなお運河で泳ぐことはまだできた」と話す。
ルイスさんは、鉄の棒や窓枠、木材、セメントなどを拾ってきてこの浮き家を作り上げた。正面のドアすら拾ってきたものだ。買ったものは、釘に漆喰(しっくい)、屋根だけだという。浮き家というアイディアは、彼がアマゾ
ン川に旅行したときに出てきたものだ。アマゾンでは、丸太で作った浮き家を見ることができる。
当局もルイスさんの浮き家に注目している。リオデジャネイロ州は当初、川に浮き家を作ってはならないとの法律を適用して、ルイスさんを排除しようと考えていた。
ルイスさんは最初、橋の下の見えない場所に家を作ったが、今年3月にそれを見える場所に移動してから、新聞などの取材が相次ぐようになった。
こうした注目を受けるに至って、「リサイクルの象徴」として当局もようやく浮き家の存在を認めるようになった。
ルイスさんは、「スラムに住んでいる人々は決して[環境問題について]無知なのではないということを知らしめたい」と話している。
ゴミをリサイクルして作ったブラジルの浮き家の話題について報告する。(原文へ)
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