ID : 3654
公開日 : 2007年 4月28日
タイトル
古民家をネット販売 山中湖から佐世保に移築
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://www.asahi.com/housing/news/TKY200704260176.html
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元urltop:
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写真:
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静岡市清水区の材木会社「森平(もりへい)製材所」がインターネットで呼びかけたことにより、山梨県の山中湖畔(山中湖村)にある推定築160年の古民家が長崎県佐世保市に移築されることになった。16日に
解体が始まり、7月に完成する予定だ。同社専務の森正芳さん(33)は「もったいない文化が見直されているいま、木材を再利用して地球への負担を減らしたい」と強調する。
古い材木の前に立つ、森平製材所専務の森正芳さん=静岡市清水区矢倉町の同社で
森平製材所が移転を手掛けることになった山中湖畔の別荘。推定築160年という=同社提供
森平製材所は一昨年、解体した住宅の柱や梁(はり)などの再活用を進める全国的な古材流通ネットワーク「古材倉庫」に加盟した。このネットワークは松山市の材木会社が中心となって運営しており、現在、約30の材
木会社が参加している。ホームページ「古材ねっと」を運営し、情報を提供している。
この「古材ねっと」を見た山中湖半に別荘を持つオーナーから昨年11月末、同社に相談があった。東京・渋谷に住むこのオーナーの話では、別荘は4代続いた農家の家を移して父が建てたもので、最近は使うこともな
いのだが、壊したくもないという。
同社は現地を調査し、売却物件の写真と図面などの情報を「古材ねっと」に掲載した。また、森さんのブログにも情報を載せ、買い手を探した。すると、東京や川崎など全国から6件の問い合わせが寄せられた。電子メ
ールや電話などでそれぞれとやり取りをし、今年3月、佐世保市の人が別荘として購入、移築することが決まった。
同社は、古材倉庫に同じく加盟している長崎県島原市の材木店などとプロジェクトチームを組んだ。解体した古材を佐世保に運び、7月、解体前の別荘とほぼ同じ姿で再生する予定だ。
古材鑑定士の資格も持つ森さんは「古材は貴重な資源で、昔は再利用することが当たり前だった。しかし、高度成長期以降は使い捨ての文化に変わってしまった。かつての文化を継承し、また、古い木材が適正価格で
取引される環境をつくりたい」と意気込む。
清水では最近、材木店が減っているという。森さんは「うちのような大きくない店が生き残るためには、特徴を出していくことが必要」とも話している。
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