悪い木の陰で休息すればその身が汚れる。
盗泉という悪い名の水を誤って飲んでも心が汚れる。
高潔な者、そうなりたい人は、そういうところに接近しないように身を保持していることをいう。
盗泉は山東省泗水県にある泉の名で、孔子はこの名を憎んで、その土地に泊らず、また水も飲まなかったという。
現在では、悪事や不正な手段を使って他人の財産や恩恵を享受しようとする行為を批判するために使われ、悪徳や非道な手段で得たものは、結局は災いを引き寄せることを警告する言葉のニュアンスが強くなっています。
例文:
- 「悪木盗泉のやり方では一時的に成功できるかもしれませんが、最終的には自分自身に災いをもたらすことになります。」
- 「彼は仕事で他人のアイデアを盗用して成功を収めたが、悪木盗泉の行為が露見し、信頼を失った。」
- 「悪事は逃れられない。悪木盗泉の手段で得たものはいずれ報いを受けることになる。」
類語として、悪木に蔭せず。
渇しても盗泉の水を飲まず。
悪木の陰に憩わず。
孔子は盗泉の流を飲まず、曽子は勝母の閭に入らず。