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悪木に蔭せず
あくぼくに かげせず
いかに疲れていても、悪い木のもとでは休まない。
高潔な志をもっている者は、どんなに苦しくても、正しくないことはしない、汚れたものには近寄らない。
現在では少しニュアンスが異なり、悪事や非道な行いには良い影響が及ばないという意味で、悪いことをしてもそれが良い結果を生むことはないという教訓的な意味としても使われる。
例文:
「人は悪いことをして得をしようとしても、最終的には悪木に蔭せず、自らの行いが返ってくるものだ。」 「詐欺行為は一時的には成功するかもしれないが、悪木に蔭せず、必ずしも幸福な結末にはならない。」
「人は誠実で正直な行いが大切であり、悪いことをすることで成功するなどというのは悪木に蔭せずの法則に反することだ。」
類語として、悪木盗泉。
悪木の蔭に憩わず。