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粗木に弦をはぐが如し
あらきに つるをはぐがごとし
新木に弦をはぐが如し、ともいう。
やすやすとやってのけるのをいう。簡単にできることのたとえ
粗木=皮をとらぬ切りたての木。
弦をはぐ=弓にして弦をかけること。
最近での誤った使い方として「彼の才能を無駄にしてしまった。粗木に弦をはぐが如し、もっと適切な環境が必要だった。」、
「このプロジェクトは粗木に弦をはぐが如しで、十分な資源とサポートがないと成功は難しい。」、
「粗末な設備でトレーニングをするなんて、まるで粗木に弦をはぐが如しの努力だ。」など、物事や状況が本来の性質や条件にそぐわないと、どんなに努力してもうまくいかないことを指している言い方がありますが、これらは誤りです。