99
争い終わりの乳切り木
あらそい おわりの ちぎりぎ
諍果てての乳切木とも。
喧嘩が終わってから、捧を持ってきても役に立たないと。
よい時機におくれることのたとえ。
間に合わぬこと。
乳のあたりまでの長さに切った木で中央をやや細くけずった棒。
「喧嘩過ぎての棒ちぎり」「争い終わりの乳切り木」「諍い果てての棒乳切り木」とも。
類語として、けんか過ぎての捧乳切。
賊のあとの捧乳切。
軍見て矢をはぐ。
十日の菊六日の菖蒲。
火事後の火の用心。
取られた後の戸じまり。
最近では誤った解釈もある。
争いや対立が終わった後に、もはや手に負えないほどの大きな被害が残ることを警告する言葉。特に、争いの結果が収拾つかなくなり、争いが過激であればあるほど、後の状況が深刻になることを指摘しています。
例文:
「あの二つの会社の争いが終わり、しかし経済への被害は争い終わりの乳切り木のように大きかった。」
「政治の争いが終わり、しかし国家全体が争い終わりの乳切り木のような混乱に陥ってしまった。」
「家族の争いが終わり、しかし感情が傷つき争い終わりの乳切り木のように修復が難しい状態になった。」これらの3つは誤り。