伊藤左千夫の小説に出てくる樹木(元資料)

元樹種	箇所計
イチョウ	7
マツ	5
シイ	5
カキ	4
キリ	3
マキ	2
ウメ	2
モモ	1
ブドウ	1
ソヨゴ	1
エビヅル	1

元樹種	小説名	ページ	掲載樹種	掲載言葉
イチョウ	野菊の墓	22	銀杏	昨日の雨で洗い流した赤土の上に、二葉三葉銀杏の葉の落ちる
イチョウ	野菊の墓	22	銀杏	降口の大きな銀杏の樹の根で民子の
イチョウ	野菊の墓	23	銀杏	持ってると銀杏の葉も殊に綺麗に見える
イチョウ	野菊の墓	23	銀杏	このまア銀杏の葉の綺麗なこと
イチョウ	野菊の墓	28	銀杏	先に出て銀杏の下で民さんを
イチョウ	野菊の墓	36	銀杏	降りて銀杏の木が見えた時に
イチョウ	野菊の墓	41	銀杏	髪はさっぱりとした銀杏返しに薄く化粧をしている
ウメ	守の家	105	梅	梅の下には蕗の薹が
ウメ	守の家	105	梅の花	梅の花が黒い湿った土に
エビヅル	野菊の墓	30	えびづる	帰りに「えびづる」や
カキ	姪子	95	柿	子牛を庭の柿の木の蔭へ繋いで
カキ	野菊の墓	51	柿	僕が登って柿を六個許りとる
カキ	野菊の墓	51	柿	柿の木へ掛けたのを民子に
カキ	野菊の墓	59	柿	柿の木の下から背戸へ抜け槇屏の裏門を出ると松林である
キリ	野菊の墓	27	桐	真中程に桐の樹が二本繁っている
キリ	野菊の墓	29	桐	桐の蔭に戻る
キリ	野菊の墓	33	桐	桐の葉に包んで置いた竜胆の花を手に採って
シイ	野菊の墓	8	椎	屋敷の西側に一丈五六尺も廻るような椎の杭が四五本重なり
シイ	野菊の墓	8	椎	柱が残らず椎の木だ
シイ	野菊の墓	8	椎	此椎森のために
シイ	野菊の墓	9	椎	椎の枝が青空を遮って
シイ	野菊の墓	14	椎	椎森の下から一重の藪を
ソヨゴ	野菊の墓	59	ソヨゴ	墓地は冬青四五本を中心として
ブドウ	野菊の墓	31	ぶどう	あらア野葡萄があった
マキ	野菊の墓	59	まき	槇屏の裏門を出ると
マキ	野菊の墓	59	まき屏	柿の木の下から背戸へ抜け槇屏の裏門を出ると松林である
マツ	野菊の墓	27	まつ林	青ぎった空に翠の松林百舌も
マツ	野菊の墓	34	松	日は早く松の梢をかぎりかけた
マツ	野菊の墓	35	松	道端の松の切株に二人は
マツ	野菊の墓	59	まつ林	柿の木の下から背戸へ抜け槇屏の裏門を出ると松林である
マツ	野菊の墓	59	まつ林	松林の片隅に雑木の森があって
モモ	野菊の墓	59	桃畑	桃畑梨畑の間をゆくと