藤沢周平の小説「相模守は無害 」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1987年、文庫本におけるページ数は50ページ
ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
192 |
枯葉 |
枯葉 |
時折り枯葉を踏んだ音や |
197 |
板ノ間 |
板の間 |
板の間を拭き掃除した |
202 |
オハグロ |
おはぐろ |
つややかに鉄漿が光り |
217 |
カキ |
柿 |
柿色の忍び着に |
223 |
枝 |
枝 |
町は樹から岐れた枝のように |
227 |
搾木 |
搾木 |
搾木のような力で |
227 |
木造 |
木造 |
村の端に木造りの古びた橋があり |
227 |
葉 |
葉 |
葉が落ち尽くした |
228 |
柳行李 |
柳行李 |
背に柳行李に売薬をおさめた |
228 |
ヤナギ |
柳 |
背に柳行李に売薬をおさめた |
229 |
ケヤキ |
欅 |
門を入ると欅や杉の巨木が頭上に枝をひろげ |
229 |
スギ |
杉 |
門を入ると欅や杉の巨木が頭上に枝をひろげ |
232 |
赤イ実 |
赤い実 |
点々と赤い実がぶら下がっている |
232 |
クワ |
桑 |
道ばたの桑の大樹に |
233 |
マツ |
松 |
不用意に太い松の枝が突き出している |
236 |
スギ |
杉 |
左右は厚い杉戸で咄嗟に |
239 |
スギ |
杉 |
下の杉林に谺した |
239 |
棒 |
棒 |
足もとから太い樫の棒を拾い上げると言った |
241 |
マツ |
松 |
松の枝のように |
闇の穴、
闇の梯子、
偉丈夫、
岡安家の犬、
狂気、
紅の記憶、
荒れ野、
漆黒の霧の中で、
小川の辺、
静かな木、
相模守は無害、
入墨、
父と呼べ、
閉ざされた口、
木綿触れ、
夜が軋む、