藤沢周平の小説「静かな木」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1998年、文庫本におけるページ数は16ページ
ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
49 |
ケヤキ |
欅 |
欅の大木が見えた |
49 |
森閑 |
森閑 |
森閑と人気のない寺だった |
50 |
雑木 |
雑木 |
丘の雑木の梢にかかるところだったし |
50 |
ケヤキ |
欅 |
欅は寺門をはいって間もない右手に立っていて |
50 |
葉 |
落葉 |
休みなく落葉を落とす |
51 |
葉 |
葉 |
あらかた葉を落としたとみえて |
51 |
枝 |
枝 |
こまかな枝もすがすがしい裸である |
51 |
木 |
大木 |
山でも野でも大木は残る葉を振り落とそうとしていた |
51 |
木 |
木 |
その木に残る夕映えがさしかけていた |
51 |
ケヤキ |
欅 |
福泉寺の欅は |
51 |
葉 |
葉 |
山でも野でも大木は残る葉を振り落とそうとしていた |
51 |
葉 |
落葉 |
落葉の季節は終わりかけて |
53 |
木 |
木 |
木はもう見えなかった |
53 |
ケヤキ |
欅 |
福泉寺の欅がある方向に目を上げた |
53 |
木 |
木 |
木の真実はすべての飾りを払い捨てた姿で立っている |
53 |
ケヤキ |
欅 |
欅は春には新芽をつけ |
53 |
枝 |
枝 |
太い枝の一本は |
53 |
ケヤキ |
欅 |
欅は老木だった |
53 |
ケヤキ |
欅 |
福泉寺の欅にこころをひかれる |
54 |
框 |
框 |
上がり框に腰をおろした |
54 |
ケヤキ |
欅 |
柵横の当たりで見た欅が |
78 |
ケヤキ |
欅 |
福泉寺の欅を思い出しながら |
95 |
ケヤキ |
欅 |
福泉寺の欅がちらと頭をかすめた |
98 |
ケヤキ |
欅 |
欅を見上げていた |
98 |
青葉 |
葉 |
青葉に覆われた老木は |
98 |
ケヤキ |
欅 |
欅を飽きずに眺めている |
98 |
老木 |
木 |
青葉に覆われた老木は |
100 |
サクラ |
さくら |
さらくのつぼみがふくらみはじめたころ |
100 |
ケヤキ |
欅 |
青葉の欅はわずかに梢をゆすった |
闇の穴、
闇の梯子、
偉丈夫、
岡安家の犬、
狂気、
紅の記憶、
荒れ野、
漆黒の霧の中で、
小川の辺、
静かな木、
相模守は無害、
入墨、
父と呼べ、
閉ざされた口、
木綿触れ、
夜が軋む、