98 |
枝葉末節 |
枝葉末節 |
この際全くの枝葉末節なのだと思う。 |
108 |
スギ |
三本杉 |
高知市民が怖れて近寄らぬ三本杉という魔の場所が |
108 |
スギ |
小暗い杉林 |
昼でも小暗い杉林を抜けて往復し、 |
132 |
オリーブ |
オリーブ |
瀬戸内海に浮かぶオリーブの島、 |
135 |
カキ |
柿の木 |
柿の木の下にむしろを敷いて |
135 |
スギ |
杉の枝 |
笹一は杉の枝につけて連れてきた女郎ぐものドンブス、 |
138 |
樽職人 |
樽職人 |
小豆島坂手村の樽職人の五女として生まれました。 |
166 |
さくら |
桜の名所 |
四国一の桜の名所ともいわれ、 |
166 |
植物 |
植物学者 |
ここには植物学者牧野富太郎や、 |
167 |
庫裏 |
庫裏 |
本堂庫裏を含めた寺域一帯、 |
168 |
さつき |
花ひらくさつき |
時節には赤いじゅたんのようにいっせいに花ひらくさつきの中庭や、 |
168 |
さつき |
さつき |
さつきが満開です |
168 |
しゃくなげ |
しゃくなげ |
しゃくなげが咲きましたよ |
168 |
しゃくなげ |
しゃくなげ |
こんな平地ら珍しく大株のしゃくなげがあり、 |
174 |
生垣 |
生垣 |
廻りに生垣をめぐらした閑静なお宅で、 |
182 |
たんす |
たんす |
このたんすの一番下の引き出しには、 |
182 |
松風 |
松風 |
或いはのまた松風の滾る茶室に一点のしみもない |
182 |
棹 |
一棹 |
下着ばかり入れるものを一棹持って行ったもので、 |
184 |
うるし |
本うるし |
いま木地のよい本うるしの椀を買おうとすると、 |
184 |
木地 |
木地 |
いま木地のよい本うるしの椀を買おうとすると、 |
184 |
椀 |
雑煮椀 |
雑煮椀に託す想い |
184 |
椀 |
雑煮椀 |
正月用の雑煮椀を買い、 |
184 |
椀 |
雑煮椀 |
雑煮椀の購入を機会に、 |
184 |
椀 |
椀 |
いま木地のよい本うるしの椀を買おうとすると、 |
184 |
椀 |
椀 |
屠蘇入れ、三重盃(みつがさね)、椀、とそけぞれ |
184 |
椀 |
雑煮椀 |
父が焼跡から掘り出した雑煮椀を見て私は涙が出そうだった。 |
184 |
椀 |
椀 |
黒うるしに金で群鶴(ぐんかく)を描いたその椀は、 |
186 |
うるし |
黒うるし |
外側は黒うるしで、模様は外側に朱うるしで梅菱を描いてあり、 |
186 |
梅菱 |
梅菱 |
外側は黒うるしで、模様は外側に朱うるしで梅菱を描いてあり、 |
186 |
椀 |
椀 |
この椀の残骸は私の目にいたく灼きついており、 |
186 |
椀 |
椀 |
この椀がもしそうだとすると |
186 |
椀 |
椀 |
中の椀に汁、上の蓋に漬物のとり合わせで食事を |
187 |
うるし |
うるし |
保存がよいのかうるしが上質なのか、 |
187 |
木地 |
木地 |
線なりにちびて木地の見えているのが何やらひどく神々しい |
187 |
椀 |
塗椀 |
この塗椀を大事に扱い、 |
187 |
椀 |
秀衝椀 |
編集者は秀衝椀の故事来歴をきくとなり、 |
199 |
うるし |
うるし |
立派なうるしの大きな盆を出してある |
199 |
マツ |
松の盆栽 |
父の自慢の松の盆栽を飾ったり、 |
199 |
松竹梅 |
松竹梅 |
福寿草や松竹梅の鉢も置いたりしたが、 |
199 |
白木 |
白木 |
一段高いところに白木の三方と鏡餅の飾りを置き、 |
199 |
盆栽 |
松の盆栽 |
父の自慢の松の盆栽を飾ったり、 |
200 |
ウメ |
梅 |
表には梅や梅などのおめでたい模様を色刷りにしてある。 |
200 |
ウメ |
ピンクの梅 |
ピンクの梅の小枝を下敷きに、 |
200 |
マツ |
松 |
表には梅や松などのおめでたい模様を色刷りにしてある。 |
200 |
小枝 |
梅の小枝 |
ピンクの梅の小枝を下敷きに、 |
203 |
ブンタン |
文旦 |
削りぶしから始まって文旦、小夏などの果物、調味料の柚酢まで土佐直送のものばかり、 |
203 |
ユズ |
柚酢 |
削りぶしから始まって文旦、小夏などの果物、調味料の柚酢まで土佐直送のものばかり、 |
203 |
小夏 |
小夏 |
削りぶしから始まって文旦、小夏などの果物、調味料の柚酢まで土佐直送のものばかり、 |
214 |
キャラ |
伽羅の香 |
日夜稽古に励み、『伽羅の香』では香道具一式を買って |
215 |
キャラ |
伽羅の香 |
『伽羅の香』の取材にあたり、 |
216 |
建材 |
建材 |
のなかに法隆寺の古い建材がせ入っていたのも冥利に尽きる思いだった。 |
217 |
鴨居 |
鴨居 |
スピーカーを鴨居にあげ、 |
221 |
梅干 |
梅干し |
梅干しひとつの日の丸弁当できつい勤労奉仕に耐えていた |
224 |
桶 |
桶 |
泥つきの野菜を買ってきて桶の水を幾度も幾度もとりかえ、 |
231 |
一本の木 |
一本の木 |
ゆで上がると一本の木は満開の花ざかりのようになり、 |
240 |
クリ |
丹波栗 |
上質の丹波の小豆あんで丹波栗を芯にくるみ、 |
240 |
クリ |
新栗 |
新栗の何ともいえぬよい香り、 |
242 |
鋸屑 |
鋸屑 |
鋸屑をいっぱいまぶした氷塊を |
242 |
柄 |
鋸の柄 |
その鋸の柄でとんと氷塊を叩くと |
243 |
ウメ |
梅の花 |
魚や梅の花やひょうたんなどの木の型に割り箸の柄をさし、 |
243 |
かんな |
かんな |
なかにはまだ原始的なかんなを使っていた店もあった。 |
243 |
割り箸 |
割り箸 |
魚や梅の花やひょうたんなどの木の型に割り箸の柄をさし、 |
243 |
割箸 |
割箸 |
同じように割箸をさし、 |
243 |
柄 |
柄 |
割り箸 |
243 |
木 |
木の型 |
魚や梅の花やひょうたんなどの木の型に割り箸の柄をさし、 |
243 |
木枠 |
木枠 |
木枠で四つ足の馬を作り、 |
245 |
モモ |
桃 |
およそ二ヶ月のあいだ桃ばかり食べてやせこけていた事もあった。 |
245 |
果物 |
果物王国 |
私は果物王国の土佐に生まれ育った |
245 |
果物 |
果物 |
今でもやっぱり果物だけは土佐直送のもので |
245 |
果物 |
果物 |
写真の果物を味わってみようという、 |
245 |
果物 |
高級果物店 |
高級果物店にきれいに包装されて |
245 |
果物 |
果物 |
果物はまずみずみずしさ、 |
246 |
ナシ |
新高梨 |
食卓を賑わしているのは「新高梨という、」 |
246 |
ナシ |
前秋梨 |
この梨は以前秋梨といい、その後、新潟の今村梨との交配が成功して |
246 |
ナシ |
今村梨 |
この梨は以前前秋梨といい、その後、新潟の今村梨との交配が成功して |
247 |
うす皮 |
うす皮 |
温州、紅みかん、うす皮、きぬ皮、くねぼう、はっさく、ぽんかん、ねーぶる、やつしろ、きんかん、うちむら、文旦、大夏、小夏などのなかで、 |
247 |
うちむら |
うちむら |
温州、紅みかん、うす皮、きぬ皮、くねぼう、はっさく、ぽんかん、ねーぶる、やつしろ、きんかん、うちむら、文旦、大夏、小夏などのなかで、 |
247 |
オレンジ |
オレンジ |
梨の終わる頃からオレンジになり、 |
247 |
オレンジ |
オレンジ |
このオレンジもざっと数えて二十種近くのものものが秋から |
247 |
きぬ皮 |
きぬ皮 |
温州、紅みかん、うす皮、きぬ皮、くねぼう、はっさく、ぽんかん、ねーぶる、やつしろ、きんかん、うちむら、文旦、大夏、小夏などのなかで、 |
247 |
きんかん |
きんかん |
温州、紅みかん、うす皮、きぬ皮、くねぼう、はっさく、ぽんかん、ねーぶる、やつしろ、きんかん、うちむら、文旦、大夏、小夏などのなかで、 |
247 |
くねぼう |
くねぼう |
温州、紅みかん、うす皮、きぬ皮、くねぼう、はっさく、ぽんかん、ねーぶる、やつしろ、きんかん、うちむら、文旦、大夏、小夏などのなかで、 |
247 |
ナシ |
一般の梨 |
一般の梨が終わる晩秋から初冬にかけて収穫し |
247 |
ナシ |
梨 |
梨の終わる頃からオレンジになり、 |
247 |
ねーぶる |
ねーぶる |
温州、紅みかん、うす皮、きぬ皮、くねぼう、はっさく、ぽんかん、ねーぶる、やつしろ、きんかん、うちむら、文旦、大夏、小夏などのなかで、 |
247 |
はっさく |
はっさく |
温州、紅みかん、うす皮、きぬ皮、くねぼう、はっさく、ぽんかん、ねーぶる、やつしろ、きんかん、うちむら、文旦、大夏、小夏などのなかで、 |
247 |
ブンタン |
改良文旦 |
長いあいだ土佐文旦のことを改良文旦と呼んでいたものだった。 |
247 |
ぽんかん |
ぽんかん |
温州、紅みかん、うす皮、きぬ皮、くねぼう、はっさく、ぽんかん、ねーぶる、やつしろ、きんかん、うちむら、文旦、大夏、小夏などのなかで、 |
247 |
みかん |
酢みかん |
柚子、仏手柑(ふしゅかん)、酢みかん等の料理専用のものを除いても、 |
247 |
やつしろ |
やつしろ |
温州、紅みかん、うす皮、きぬ皮、くねぼう、はっさく、ぽんかん、ねーぶる、やつしろ、きんかん、うちむら、文旦、大夏、小夏などのなかで、 |
247 |
りんご |
りんご |
他にもりんごほどの大きさの特殊な西瓜や、 |
247 |
レモン |
レモン |
どんどん改良されていって今ではレモンを上回る芳香と、 |
247 |
温州 |
温州 |
温州、紅みかん、うす皮、きぬ皮、くねぼう、はっさく、ぽんかん、ねーぶる、やつしろ、きんかん、うちむら、文旦、大夏、小夏などのなかで、 |
247 |
果実 |
代表的果実 |
鮮烈な味で土佐一番の代表的果実となっている。 |
247 |
紅みかん |
紅みかん |
温州、紅みかん、うす皮、きぬ皮、くねぼう、はっさく、ぽんかん、ねーぶる、やつしろ、きんかん、うちむら、文旦、大夏、小夏などのなかで、 |
247 |
小夏 |
文旦と小夏 |
季節いっぱい私がどうしても離れられないものは文旦と小夏である。 |
247 |
小夏 |
小夏 |
温州、紅みかん、うす皮、きぬ皮、くねぼう、はっさく、ぽんかん、ねーぶる、やつしろ、きんかん、うちむら、文旦、大夏、小夏などのなかで、 |
247 |
大夏 |
大夏 |
温州、紅みかん、うす皮、きぬ皮、くねぼう、はっさく、ぽんかん、ねーぶる、やつしろ、きんかん、うちむら、文旦、大夏、小夏などのなかで、 |
247 |
仏手柑 |
仏手柑 |
柚子、仏手柑(ふしゅかん)、酢みかん等の料理専用のものを除いても、 |
247 |
文旦 |
文旦と小夏 |
季節いっぱい私がどうしても離れられないものは文旦と小夏である。 |
247 |
文旦 |
文旦 |
私の子供の頃、文旦はすっぱくて必ず白粗糖をつけて食べたものだったが、 |
247 |
文旦 |
土佐文旦 |
長いあいだ土佐文旦のことを改良文旦と呼んでいたものだった。 |
247 |
文旦 |
文旦 |
温州、紅みかん、うす皮、きぬ皮、くねぼう、はっさく、ぽんかん、ねーぶる、やつしろ、きんかん、うちむら、文旦、大夏、小夏などのなかで、 |
247 |
柚子 |
柚子 |
柚子、仏手柑(ふしゅかん)、酢みかん等の料理専用のものを除いても、 |
251 |
行李 |
行李 |
なかでも行李いっぱいのショールは見事なものだった。 |
259 |
襖 |
襖 |
古い建築だから障子のたてつけ襖のたてつけには悉く一、二センチの隙間があり、 |
259 |
建築 |
古い建築 |
古い建築だから障子のたてつけ襖のたてつけには悉く一、二センチの隙間があり、 |
259 |
障子 |
障子 |
障子の外側は疎水の流れというおもむきで |
259 |
障子 |
障子 |
古い建築だから障子のたてつけ襖のたてつけには悉く一、二センチの隙間があり、 |
260 |
建築 |
建築 |
たとえかっちりした建築でも同じように |
260 |
木造 |
木造の離室 |
庭つき木造の離室(はなれ)だと、 |
261 |
木造 |
木造一戸建 |
私にとって木造一戸建というのは魅力がうすい。 |
263 |
自然林 |
自然林 |
前が梅林、東が自然林という好環境で、 |
263 |
梅林 |
梅林 |
前が梅林、東が自然林という好環境で、 |
263 |
梅林 |
梅林のわき |
それに梅林のわきにはいまどき珍しい未舗装の道がある。 |
265 |
植木 |
植木 |
私の家のベランダの植木には、 |
265 |
立ち木 |
立ち木 |
立ち木や田畑もまだ随分と多く、 |
267 |
植込 |
植込み |
あまのような植込みができ上がった。 |
267 |
草木 |
草木 |
どこの家には小さな庭に草木を育てていて、 |
268 |
ゴムノキ |
ゴム |
何とか生き長らえるのはゴムとか、 |
268 |
果樹 |
果樹 |
或いは果樹を配したり花壇を作ったり、 |
268 |
観葉植物 |
観葉植物 |
カタカナ名の観葉植物ばかりになる。 |
268 |
桜 |
桜の大木 |
まん中に桜の大木を植え、そのまわりに築山(つきやま)や盆栽棚や |
268 |
大木 |
桜の大木 |
まん中に桜の大木を植え、そのまわりに築山(つきやま)や盆栽棚や |
268 |
盆栽 |
盆栽棚 |
まん中に桜の大木を植え、そのまわりに築山(つきやま)や盆栽棚や |
268 |
落葉 |
落葉 |
これらには落葉というものがないのである。 |
268 |
和木 |
和木 |
こういう状況では和木はすぐ枯れ、 |
269 |
あじさい |
あじさい |
その他に椿、もくせい、くちなし、あじさい、さつき、つつじ、と昔なつかしいものを巧く配置してくれてある。 |
269 |
アメリカバクチ |
アメリカバクチ |
最も風の当たる場所にはアメリカバクチという、 |
269 |
イチョウ |
銀杏や紅葉 |
秋から冬へ移りゆく季節、押葉にしてたのしい銀杏や紅葉、 |
269 |
くちなし |
くちなし |
その他に椿、もくせい、くちなし、あじさい、さつき、つつじ、と昔なつかしいものを巧く配置してくれてある。 |
269 |
さくら |
桜の葉っぱ |
桜の葉っぱもおもしろく、それらを掃き寄せて焚く煙は得もいえぬ風情があった。 |
269 |
さつき |
さつき |
その他に椿、もくせい、くちなし、あじさい、さつき、つつじ、と昔なつかしいものを巧く配置してくれてある。 |
269 |
つつじ |
つつじ |
その他に椿、もくせい、くちなし、あじさい、さつき、つつじ、と昔なつかしいものを巧く配置してくれてある。 |
269 |
ツバキ |
椿 |
風の強い四階ではあっても椿やもくせいの和木ほ植えてくれたのはとてもうれしかった。 |
269 |
ツバキ |
椿 |
その他に椿、もくせい、くちなし、あじさい、さつき、つつじ、と昔なつかしいものを巧く配置してくれてある。 |
269 |
もくせい |
もくせいの和木 |
風の強い四階ではあっても椿やもくせいの和木ほ植えてくれたのはとてもうれしかった。 |
269 |
もくせい |
もくせい |
その他に椿、もくせい、くちなし、あじさい、さつき、つつじ、と昔なつかしいものを巧く配置してくれてある。 |
269 |
紅葉 |
銀杏や紅葉 |
秋から冬へ移りゆく季節、押葉にしてたのしい銀杏や紅葉、 |
269 |
木々 |
木々 |
木々は皆、地からそのまま生えたように眺められるのである。 |
269 |
葉 |
桜の葉っぱ |
桜の葉っぱもおもしろく、それらを掃き寄せて焚く煙は得もいえぬ風情があった。 |
269 |
落葉 |
落葉 |
落葉への郷愁など目をつむって捨てるより他にかったのだった。 |
269 |
和木 |
もくせいの和木 |
風の強い四階ではあっても椿やもくせいの和木ほ植えてくれたのはとてもうれしかった。 |
270 |
落葉 |
落葉 |
このパルコニーに落葉の一塊を見つけたときのうれしかったこと。 |
270 |
落葉 |
落葉 |
落葉のある風景がどれだけ心を和ませてくれるか、 |
270 |
落葉 |
落葉 |
このバルコニーに落葉の一塊を見つけたときのうれしかったてこと。 |
270 |
落葉 |
落葉 |
落葉のある風景がどれだけ心をどれだけ心を和ませてくれるか、 |