安部公房の小説「人間そっくり」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1966年、文庫本におけるページ数は189ページ
ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
7 |
襖 |
居間の襖 |
隣の居間の襖の音 |
7 |
炭火 |
炭火のうえ |
たたでさえ炭火のうえの小鳥のように |
36 |
桟 |
下駄箱の桟 |
ふと下駄箱の桟にそってすべらせた指先に、 |
40 |
削り屑 |
鉛筆の削り屑 |
書きちらしのメモと、鉛筆の削り屑 |
40 |
鉛筆 |
鉛筆の削り屑 |
書きちらしのメモと、鉛筆の削り屑 |
80 |
樹 |
樹の上で |
樹の上で、猿を相手にけんかをしてみたって、勝ち目はない。 |
89 |
天井板 |
天井板 |
天井板、1枚か二枚ばかりのところにあるのだとすれば、 |
120 |
ミカン |
青いミカン |
青いミカンのような味が、舌の付け根ににじみ出し、 |
140 |
洗濯板 |
洗濯板 |
洗濯板にて心臓を摩擦するがごとき感じで、 |
164 |
板 |
仕事が板について |
ぼくもどうやら、仕事が板についてきた、 |
169 |
落葉 |
落葉 |
その道はあまりにも沢山の嘘の落葉で覆われてしまっていた。 |
183 |
棒 |
棒のように |
ぼくは棒のようになって、 |
185 |
アンズ |
熟れすぎた杏 |
熟れすぎた杏の頬をした近眼の看護婦とが、 |