- リンゴ 2箇所
- 板きれ 1箇所
- ヤナギ 1箇所
- クワ 1箇所
- カラマツ 1箇所
- イジジク 1箇所
安部公房の小説「箱男」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1973年、文庫本におけるページ数は232ページ
元樹種 |
掲載樹種 |
ページ |
掲載言葉 |
材木 |
材木 |
24 |
漁業組合の倉庫と、材木置場。 |
木箱 |
木箱 |
32 |
魚を詰める木箱や、竹籠の切れ端や、プラスチックの容器などが、 |
木箱 |
木箱 |
32 |
あの木箱や竹籠の仲間入りをさせてやろう。 |
鉛筆 |
鉛筆 |
39 |
鉛筆もろくにけずれやしない。 |
クワ |
桑 |
41 |
桑の古木が枝をひろげていた。 |
古木 |
古木 |
41 |
桑の古木が枝をひろげていた。 |
枝 |
枝 |
41 |
桑の古木が枝をひろげていた。 |
薪 |
薪 |
42 |
薪をひく単調なきしみ。さらに遠くで、 |
葉 |
刺だらけの葉 |
52 |
線香花火のような刺だらけの葉で埋めているのが、 |
鋸 |
電気鋸 |
56 |
いきなり、電気鋸(のこぎり)を五十台、 |
ヤナギ |
柳の木 |
65 |
そのすぐ隣の何倍もある柳の木ことはさっぱり思い出せない。 |
折釘 |
折釘 |
66 |
錆びた折釘や路肩の雑草になると、 |
額縁 |
額縁 |
66 |
箱の窓を額縁にして覗いたとたん、 |
嵌木 |
嵌木 |
69 |
他のことは、嵌木(はめき)細工の断片を、 |
根 |
根堀り葉堀 |
88 |
根堀り葉堀り、くどすぎるわ。 |
板塀 |
板塀 |
94 |
公衆便所と、何かの板塀(露天駐車場かもしれない)のあいだの狭い隙間に、 |
割箸 |
割箸 |
96 |
あてがった割箸を絶縁テーブルでおさえて、 |
板きれ |
板きれ |
99 |
やや厚手のありふれた板きれにすぎないが、 |
リンゴ |
リンゴ |
100 |
金のリンゴを取り合っている三人の天然色ヌードを |
俎 |
俎 |
100 |
料理によっては俎(まいなた)の代用にもなる。 |
木の葉 |
木の葉 |
102 |
三角屋根が木の葉越しに見えてくると、 |
葉っぱ |
葉っぱ |
102 |
途中に繁っているあの葉っぱの小さな、 |
木 |
木 |
102 |
ひねこびたような木、あれなんていう名前だろう。 |
樹 |
樹 |
103 |
小猿みたいに樹から降りられなくなったりする。 |
木立 |
木立 |
119 |
患者は木立の多い女子寮の中庭などをあげていた。 |
リンゴ |
林檎 |
128 |
君、ニュートンの林檎だよ、引力の法則だよ。 |
木屑 |
木屑 |
145 |
木屑やスポンジの詰め物を抜き、 |
生木 |
生木 |
146 |
生木に鉈(なた)が食い込むような、 |
縁 |
縁 |
146 |
銃身が覗き窓の上縁に食い込み、 |
材木 |
材木 |
160 |
材木から糖分をつくる研究に熱中していたため、 |
材木 |
材木 |
161 |
材木から糖分が出来れば、これは世界的な大発見 |
材木 |
加工材木 |
161 |
加工材木の試食による中毒か分かりませんが、 |
材木 |
材木 |
165 |
昔の材木から糖をつくる研究を |
杉板 |
杉板 |
170 |
壁とまぎらわしいスティン仕上げの杉板のドア。 |
カラマツ |
落葉松の若木 |
179 |
落葉松の若木のように、冬の臭いがよく似合う。 |
若木 |
落葉松の若木 |
179 |
落葉松の若木のように、冬の臭いがよく似合う。 |
森 |
アーチの森 |
179 |
次々にアーチの森と共鳴し合い、ぼくのための野辺送り |
イジジク |
イジジクの皮 |
187 |
ほくは、イジジクの皮をめくるように、箱ごと自分の皮膚をひんむいてしまいたいと何度も思ったほどである。 |
ベニヤ板 |
ベニヤ板 |
193 |
ベニヤ板と厚紙と鏡で、一種のアングルスコープを製作 |
板塀 |
板塀 |
196 |
板塀一つへだてて接していた。 |
板塀 |
板塀 |
201 |
板塀のこちら側からでは、アングルスコープも届き |
板塀 |
板塀 |
202 |
板塀の下をくぐって、向う側に出た。 |
木目 |
木目 |
202 |
壁は木目をブリントしたベニヤ板だった。 |
ベニヤ板 |
ベニヤ板 |
202 |
壁は木目をブリントしたベニヤ板だった。 |
吸音材 |
吸音材 |
204 |
見ただけで痒くなるような、穴だらけの吸音材。 |