新潮文庫 19年 頁
ページ | 元樹種 | 掲載樹種 | 掲載言葉 |
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5 | 植込 | 植込み | 高台に落ち着いた灯が暗い木立や植込みの間にばらついていた。 |
5 | 木立 | 暗い木立 | 高台に落ち着いた灯が暗い木立や植込みの間にばらついていた。 |
9 | オリーブ | 橄欖の森 | 橄欖(かんらん)の森に蔽われたオリーブ色の低い丘陵の連なり |
9 | オリーブ | オリーブ色 | 橄欖(かんらん)の森に蔽われたオリーブ色の低い丘陵の連なり |
9 | オリーブ | オリーブの丘 | 金色はオリーブの丘にも刷(は)かれてあった。 |
9 | 森 | 橄欖の森 | 橄欖(かんらん)の森に蔽われたオリーブ色の低い丘陵の連なり |
13 | 板 | 大きな板 | ハトロン紙で包んだ大きな板のような形に |
13 | 板 | 板状 | それだ板状に薄いのは、 |
13 | 木枠 | 木の枠 | 木の枠に画布(キャンバス)を貼っただけだと知れた。 |
42 | 木 | 木も壁も | たしかに木も壁も新しく、窓からは陽光が |
93 | ケヤキ | ケヤキの疎らな木立 | それでも家の裏にはケヤキの疎らな木立が空に伸びていた。 |
93 | 木立 | ケヤキの疎らな木立 | それでも家の裏にはケヤキの疎らな木立が空に伸びていた。 |
94 | クヌギ | クヌギ | 道路から見ても境内のケヤキ・クヌギ・モミジの深緑がむせかえるばかりで、 |
94 | ケヤキ | ケヤキの高い梢 | ところどころにケヤキの高い梢が屋根の上にそごえていた。 |
94 | ケヤキ | ケヤキ | 道路から見ても境内のケヤキ・クヌギ・モミジの深緑がむせかえるばかりで、 |
94 | ケヤキ | ケヤキの枝 | ケヤキの枝を小刀で削ってあり、 |
94 | モミジ | モミジ | 道路から見ても境内のケヤキ・クヌギ・モミジの深緑がむせかえるばかりで、 |
94 | 梢 | ケヤキの高い梢 | ところどころにケヤキの高い梢が屋根の上にそごえていた。 |
94 | 新緑 | 新緑がむせかえる | 道路から見ても境内のケヤキ・クヌギ・モミジの新緑がむせかえるばかりで、銀座では肺に吸いこめない青い空気だった。 |
94 | 林 | 高く繁った林 | 境内の高く繁った林のために日光が遮られ、 |
98 | 襖 | 襖 | 居間の一つは襖で仕切られているが、 |
98 | 森 | 豪徳寺の森 | 窓が豪徳寺の森に塞がれて陽が射(さ)していないのである。 |
98 | 板 | 板の間 | 応接セットを置いた板の間には色のさめた花模様の |
104 | 板 | 板の間 | 板の間に改造してあり、 |
105 | ケヤキ | ケヤキの林 | ケヤキの林と人家とがあり、 |
128 | 上框 | 上り框 | 玄関の上り框に腰を下ろしてから |
142 | 植物 | 熱帯植物展 | 「熱帯植物展」 |
146 | 植物 | 熱帯植物展 | 実は隣の熱帯植物展のおかげでもあります。 |
146 | 植物 | 熱帯植物展 | 熱帯植物展の流れがここに来ていることは、 |
167 | クワ | 桑畑や煙草の栽培が多い。 | |
168 | キハダ | 黄蘗色 | 天井も柱も黒光りがし、南画を描いた襖は脂を融(と)いて塗ったような黄蘗(きはだ)色だつた。 |
168 | 襖 | 襖 | 天井も柱も黒光りがし、南画を描いた襖は脂を融(と)いて塗ったような黄蘗(きはだ)色だつた。 |
168 | 床の間 | 床の間 | 床の間にも煤けた山水の軸がかかっていた。 |
168 | 柱 | 柱 | 天井も柱も黒光りがし、南画を描いた襖は脂を融(と)いて塗ったような黄蘗(きはだ)色だつた。 |
169 | ケヤキ | 欅の看板 | 木目を浮き立たせた欅の看板が上がり、 |
169 | 木目 | 木目 | 木目を浮き立たせた欅の看板が上がり、 |
169 | 櫺子 | 櫺子窓 | 細長い四角な櫺子(れんじ)窓が二つ |
171 | サクラ | 桜の木 | 桜の木は多いが、東北の春は遅く、まだ梢に蕾みもつけいてなかった。 |
171 | スギ | 杉林 | 両側とも杉林だったが、左側は登るにつれて梢の上から町の展望が展(ひら)けてきた。 |
171 | 梢 | 梢 | 両側とも杉林だったが、左側は登るにつれて梢の上から町の展望が展(ひら)けてきた。 |
171 | 蕾み | 蕾み | 桜の木は多いが、東北の春は遅く、まだ梢に蕾みもつけいてなかった。 |
172 | サクラ | 桜 | 桜や雑木林はまだ裸梢である。 |
172 | 雑木林 | 雑木林 | 桜や雑木林はまだ裸梢である。 |
173 | かつお木 | かつお木 | 千木(ちぎ)とかつお木だけは銅で緑青(ろくしょう)にまみれたいた。 |
173 | スギ | 杉の木立 | これは杉の木立に囲まれていて、 |
173 | 権現造 | 権現造 | 参道の正面に檜皮葺きの屋根をのせた権現造りの小さな社殿があった。 |
173 | 社殿 | 社殿 | 参道の正面に檜皮葺きの屋根をのせた権現造りの小さな社殿があった。 |
173 | 千木 | 千木 | 千木(ちぎ)とかつお木だけは銅で緑青(ろくしょう)にまみれたいた。 |
173 | 木立 | 杉の木立 | これは杉の木立に囲まれていて、 |
173 | 檜皮 | 檜皮葺き | 参道の正面に檜皮葺きの屋根をのせた権現造りの小さな社殿があった。 |
181 | スギ | 杉下駄ばき | 旅館の着物をきて杉下駄ばきで、 |
181 | 下駄 | 杉下駄ばき | 旅館の着物をきて杉下駄ばきで、 |
202 | フジ | 藤色の花 | 水藻には藤色の花がヒヤシンスのような形で |
202 | 防風林 | 防風林 | その向こうに防風林を背景にした |
202 | 木 | 木を叩く | 金槌で木を叩く軽い音が聞こえた。 |
202 | 木 | 木の枠 | 十号ぐらいの木の枠を組んで金槌で釘止めし、 |
241 | サクラ | 桜 | この辺はもう桜が散ったあとであった。 |
241 | 格子戸 | 格子戸 | 玄関の格子戸のブザーを推した。 |
243 | スギ | 杉林 | 神領の山には杉林が多く、 |
246 | 上框 | 上がりかまち | 座布団を持ってきて上がりかまちに敷いた。 |
250 | 木枠 | 木枠の | ハャンバスを貼る木枠の材料にちがいない。 |
290 | 縁側 | 縁側 | 一二畳の間の縁側に藤椅子を出して |
314 | 梢 | 梢の先 | 無数の細い梢の先はヘビのように男の首を捲き締めつけていた。 |
314 | 灌木 | 灌木 | 傍に灌木のような植物が生え、 |
316 | 格子戸 | 格子戸 | 格子戸の農家と、中庭に乾した籾と、 |
330 | スギ | 杉林 | この道はひたすら杉林の山へわけ入る。 |
331 | 山林 | 山林 | 夜の山林にこもる冷気が身体を包んできた。 |
332 | 森林 | 森林 | 左右に逼る森林の黒い重量感に威圧されるからだった。 |
332 | 林 | 林 | 林のあいだから、たしかに孤立した |
333 | 山林 | 山林 | 山林の仕事をする人が寝るだけの小屋のようだ。 |
335 | 上框 | 上り框 | 小池は上り框に尻をすえて靴を脱ぎ、 |
354 | 山林 | 山林 | 青梅の奥深い山林の土中に埋められるところでした。 |