- マツ 6箇所
- スギ 3箇所
- ヤナギ 1箇所
- サクラ 1箇所
- クワ 1箇所
宇野千代の小説「おはん」に出てくる樹木や木製品
この小説の初出は1957年、文庫本におけるページ数は 107ページ
ページ |
元樹種 |
掲載樹種 |
掲載言葉 |
7 |
板塀 |
板塀 |
そこの板塀にはりつくような |
13 |
格子 |
格子戸 |
あの暗い格子戸の前を |
28 |
板敷 |
板敷 |
それに続いた板敷の台所が |
29 |
ビンツケ |
鬢つけ |
鬢つけの匂いがして、 |
30 |
鬢ビンツケ |
鬢つけ |
鬢つけの肌ざわりは、 |
30 |
大工 |
大工 |
明日が日にも大工呼うて |
31 |
大工 |
大工 |
その大工の鉋の音の |
31 |
鉋 |
鉋(かんな) |
その大工の鉋の音の |
31 |
印判 |
印判 |
印判で捺したようにはっきりと |
32 |
実 |
実 |
花も実もある男やと |
32 |
花 |
花 |
花も実もある男やと |
35 |
棒 |
棒 |
棒切れ引こずっては |
35 |
棒 |
棒 |
棒切れ引こずる音を |
45 |
木戸 |
裏木戸 |
かた、と裏木戸のあく音が |
45 |
木戸 |
木戸 |
ちょうど木戸のあわいから |
53 |
ヤナギ |
柳 |
門口の柳の木の蔭から |
54 |
木履 |
木履 |
木履の音が手にとるように |
62 |
スギ |
杉垣 |
杉垣のとこで待ってる |
63 |
マツ |
松 |
首縊り松やな、 |
63 |
木 |
木立 |
あの木立の中を夢うつつで |
63 |
大樹 |
大樹 |
道をおおうた大樹のあわいに |
64 |
木 |
木影 |
今宵はその木陰が、 |
64 |
マツ |
松 |
あの松の、太い根っこが |
64 |
マツ |
松 |
ありゃ首縊り松や、 |
66 |
木箱 |
木箱 |
縄きれやの木箱やの |
66 |
スギ |
春の修羅 杉 |
杉垣の内側にかくれて |
66 |
スギ |
春の修羅 杉 |
杉垣の横手がちょうど |
68 |
木戸 |
木戸 |
木戸あけたりしてるのは |
69 |
サクラ |
桜 |
あの春の桜の夜、 |
72 |
框 |
框 |
店の上り框に腰かけて |
72 |
框 |
框 |
ひょろひょろと上り框に倒込うて |
76 |
床柱 |
床柱 |
そのうすぐらい床柱に、 |
81 |
木 |
木屑 |
縄切れやの木屑やのの一面に |
81 |
框 |
框 |
店の框に腰かけて |
84 |
枝 |
枝 |
一つ枝が出てますやろ、 |
84 |
マツ |
松の枝 |
あの松の枝に、 |
84 |
マツ |
松 |
松に首くくった人の |
84 |
木 |
木 |
木の根方に腰下して、 |
85 |
木戸 |
裏木戸 |
裏木戸を押して帰って行た |
85 |
縁 |
縁 |
にわかに縁に出ておはんは |
85 |
植込 |
植込 |
背戸の植込のあたりまで、 |
89 |
行李 |
行季 |
ちょこんと細い行季をおいて |
89 |
板敷 |
板敷 |
あこの板敷の低うなってるのが、 |
96 |
クワ |
桑 |
あこの山手の桑畑ぬけて、 |
97 |
マツ |
松 |
松の切株には、 |
97 |
板戸 |
板戸 |
納戸の間の板戸押しあけて |
101 |
板敷 |
板敷 |
荷も解かぬ板敷の中で、 |
103 |
板敷 |
板敷 |
そのままそこの板敷にへたへたと |
..