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小説と木
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  19. ウメ 1箇所
  20. ツツジ 1箇所

志賀直哉の小説「暗夜行路に出てくる樹木や木製品

この小説「の初出は1921年、文庫本におけるページ数は513ページ
ページ 小説名 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
10 暗夜行路 マツ 根岸のお行の松に近い
11 暗夜行路 梯子 梯子 懸け捨ててあった梯子から誰にも
11 暗夜行路 カキ 見上げていた柿の木が
28 暗夜行路 木地 木地 新築の白っぽい木地には
35 暗夜行路 黄色い桜の葉が前日からの雨で
35 暗夜行路 サクラ 黄色い桜の葉が前日からの雨で
37 暗夜行路 ウメ 梅のつき出しのあった時
37 暗夜行路 サクラ 夜桜かしら
37 暗夜行路 サクラ 夜桜の頃の仁輪加の話をした
53 暗夜行路 バラ 薔薇 あたまい薔薇だか
83 暗夜行路 アオギリ 梧桐 隣の梧桐の天辺から
83 暗夜行路 アオギリ 梧桐 飛立った梧桐の影を斜に
91 暗夜行路 紅葉 紅葉 日光辺の紅葉が未だ早いとか
93 暗夜行路 マツ 京都の松茸があるから
93 暗夜行路 マツ 松茸の籠を下げて
99 暗夜行路 クワ 「桑原々々」と云った
101 暗夜行路 乾いた板庇に吹き上げて
101 暗夜行路 橙色 橙色 擦硝子の中に橙色にぼんやりと
107 暗夜行路 その黄色い葉が落ち散っていた
109 暗夜行路 落葉 散り込んだ落葉を草箒で
111 暗夜行路 並んで立った柳の細い枝が風に
115 暗夜行路 両方に留桶を抱えて
115 暗夜行路 大きな女が留桶を抱えて
121 暗夜行路 木の葉 木の葉一つ動かない
122 暗夜行路 棒杭と押しっこしたり
127 暗夜行路 丸太 丸太 丸太を二本立て
127 暗夜行路 それへ貫き板をX字なりに
138 暗夜行路 マツ 白い砂浜の松の根から長く
139 暗夜行路 水車の杵が米をつくように
141 暗夜行路 マツ 大きな松の枝に被われた
142 暗夜行路 枯葉 枯葉 枯葉朽葉の散り敷いた
143 暗夜行路 岩や木のただずまいから
143 暗夜行路 マツ その間に巌丈な松の大木
145 暗夜行路 マツ 松林の中で石切人足が
146 暗夜行路 木の葉 繻子の木の葉をピンで留めて
147 暗夜行路 撞木で叩く小さい
147 暗夜行路 カキ 柿の木の高い枝にいる
147 暗夜行路 カキ 同じ柿の木の下で近所の
155 暗夜行路 マツ 老松 一二本の老松の下に
155 暗夜行路 マツ いいような松の生えた手頃な
157 暗夜行路 いたらエライ森で厶んすが
161 暗夜行路 マツ 尾の道で松ばかり見ていた
161 暗夜行路 山の大きい木が物珍らしかった
161 暗夜行路 不図その木の肌を気味悪く
163 暗夜行路 ツツジ 躑躅 大久保の躑躅見
163 暗夜行路 マツ 小松林の中の宿屋の
163 暗夜行路 マツ 彼は松林の中の坂道を
163 暗夜行路 ミカン 蜜柑 折の壊れ、蜜柑の皮
181 暗夜行路 破風 破風 五六軒破風を並べて
191 暗夜行路 オリーブ オリーブ 少量のオリーブ油と
194 暗夜行路 マツ 老松 老松の上に聳え立った
195 暗夜行路 木の枝 境内の木の枝に下るというような
197 暗夜行路 ツバキ 椿 床に椿などの生けてあるのが
218 暗夜行路 カシ のんびりした心持で樫の芽の強い
220 暗夜行路 ヒノキ これに檜の苗木を
227 暗夜行路 朽ち腐れた土台の木に地面の
238 暗夜行路 マツ 松が叫び
248 暗夜行路 敷居 敷居 彼は敷居に腰を下ろし
248 暗夜行路 かけ渡した一枚板の橋から
254 暗夜行路 マツ 南画風の松にも彼は
277 暗夜行路 黒光りのした框の
287 暗夜行路 目白押しに泊り木にとまっているのが
296 暗夜行路 スギ 完全に育った杉の大木など
297 暗夜行路 弾き出すと、木が入り
297 暗夜行路 ユーカリ ユーカリ 外宮では林の中の池に
299 暗夜行路 本丸の森を照らしていた
299 暗夜行路 ヌルデ ぬるで  ぬるでだけがもう
299 暗夜行路 紅葉 紅葉 紅葉して青い中に美しく
302 暗夜行路 マツ こんもりした松山の上に
332 暗夜行路 五条の橋杭の旧い台石を
337 暗夜行路 マツ 正面に丸く松の茂った
337 暗夜行路 その前に金閣寺の森
340 暗夜行路 リンゴ 林檎 林檎の切ったのを
345 暗夜行路 ツバキ つばき寺 椿寺、それから小さい橋を
353 暗夜行路 苗木 苗木 苗木のばらばらな
353 暗夜行路 カナメモチ 要冬青垣 未だ低い要冬青垣(かなめがき)を跳び越えて入って
353 暗夜行路 ツバキ つばき寺 椿寺の前で俥を乗捨てると
355 暗夜行路 サクラ 嵯峨の桜
355 暗夜行路 サクラ 八重桜 御室の八重桜が咲いた
355 暗夜行路 新緑 新緑 東山の新緑が花よりも
355 暗夜行路 若葉 若葉 赤味の差した楠の若葉がもくり
355 暗夜行路 サクラ 祇園の夜桜 
363 暗夜行路 木切レ 木切れ 脊丈け歩度る木切れで三方から
363 暗夜行路 マツ 大きな松明を担いで
363 暗夜行路 大きな木の根や
364 暗夜行路 マツ 今の松明を担いだ連中が
364 暗夜行路 マツ 小さい松明を態と重そうに
364 暗夜行路 マツ その松明を不意に肩から
365 暗夜行路 マツ 大きな松明を幾つか
365 暗夜行路 マツ 注連縄を松明の火で焼切ってから
365 暗夜行路 マツ 松明を立ててもその火は
365 暗夜行路 マツ 沢山の松明がその下に
384 暗夜行路 ヤナギ 台所口の柳を鬼門の柳だと云って
419 暗夜行路 四辺は森々としていた
456 暗夜行路 格子 格子 細い千本格子のはまった
456 暗夜行路 クワ 入って行くと、桑木細工、
458 暗夜行路 破風 破風 入母屋破風に置かれた
458 暗夜行路 丸彫 丸彫 大きな丸彫の竜を望んだ
464 暗夜行路 真夜中だけに森や谷にこだまして
464 暗夜行路 森の中を真白な髪を
464 暗夜行路 茶屋の前で攻め木にかけられている
465 暗夜行路 枯木 枯木 山の枯木のような感じがした
466 暗夜行路 老樹 老人は山の老樹のように
466 暗夜行路 それは樹が考え
467 暗夜行路 そういって框の所で
470 暗夜行路 急な坂路を薄暗い森の中へ
470 暗夜行路 かなりの傾斜で森と森の間を
472 暗夜行路 灌木 灌木 小さな灌木を見た
472 暗夜行路 阿弥陀堂の森で葉の真中に
472 暗夜行路 小豆粒のような実を一つずつ
474 暗夜行路 ミカン 蜜柑 夏蜜柑位の石を
475 暗夜行路 板葺 板葺 板葺の厚い屋根で
475 暗夜行路 折木 折木 山の木で、その折木から作って
475 暗夜行路 折木 折木 山の木で、その折木から作って
481 暗夜行路 スギ 前の大きな杉の木が薄墨色に
481 暗夜行路 唄いながら木を割っているが
483 暗夜行路 近くの山や森や河原などへ
483 暗夜行路 小鳥や虫や木や草や水や
486 暗夜行路 折木を作っている
486 暗夜行路 スギ 杉の葉の大きな塊が
486 暗夜行路 ナラ 大きな水楢がその辺
486 暗夜行路 その葉越しの光りが
486 暗夜行路 ナラ 切った水楢の幹から
486 暗夜行路 立派な木を無闇に
486 暗夜行路 そう木の多い山ではないから
486 暗夜行路 木挽 木挽 本職の木挽が挽いて
486 暗夜行路 山ノ臭 山の臭 山の臭いが、いい気持だった
486 暗夜行路 幹の一つに腰を下ろした
487 暗夜行路 サクラ 桜にいる毛虫より
488 暗夜行路 登り出せば木がないからね
494 暗夜行路 スギ 大きな杉の木の間に
495 暗夜行路 人家のない森の中の淋しい所
495 暗夜行路 破風 破風 唐破風のついた黒塗金字の
495 暗夜行路 スギ 杉の枝を漏れる夏の陽が
497 暗夜行路 尻餅をつくように框に腰を下ろし
501 暗夜行路 自然木の長い金剛杖を
505 暗夜行路 橙色 橙色 湧上るように橙色の曙光が
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