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尾崎紅葉の小説 「金色夜叉」に出てくる樹木や木製品

この小説の初出は1897年、文庫本におけるページ数は323ページ
ページ 元樹種 掲載樹種 掲載言葉
7 乾びたる葉を
7 マツ 松立てる門は
8 拍子木 拍子木 拍子木の音は聞こえぬ
12 ミカン 蜜柑 蜜柑を剥きつつ語ふ
19 梳 シケズル 梳(しけずる) 梳りたりし彼の髪は棕櫚箒の如く
19 梳りたりし彼の髪は棕櫚箒の如く
37 ヤナギ 狗子柳のはや根を弛み
45 塩梅 塩梅 そんな塩梅で
60 ウメ うめ 梅林の花は
60 ウメ 梅の外には
61 マツ 松杉の緑は麗らかに
61 枝を飽かず
61 梢を眺むる
61 スギ 松杉の緑は麗らかに
61 牀几を据ゑたる木の下を
63 木の間隠れに
63 木立 木立は垣の如く
63 林を動かして響きぬ
64 低き梢の花を
66 ウメ 野うめ こんな若い野梅
66 ウメ うめ 梅林も凄まじい
66 薪のやうなもので
66 ウメ 梅が好いのであります
66 ウメ うめ 大きな梅林が育って
66 ウメ この梅などは
69 ウメ 梅見る人か
69 木陰 木陰に足を停めて
70 木陰 木陰に身を側めて
71 梢を仰ぐ
73 鶯の木の間を
88 木を裂く如く貫一は宮を突放して
91 木立 木立の寂しげに動かず
98 ナシ 所謂一朶の梨花海棠を圧してからに
98 塩梅 塩梅 塩梅を見てゐる内に
108 板道伝に離れた
112 サクラ 花さくら 花桜の色に染みて
126 玉樹 玉樹 玉樹の風前に臨めるとも
127 ヤナギ 畔柳は事の密なるを
132 クリ 栗を茹でましたから
133 クリ 栗を取りて
134 クリ 更に栗の大いなるを
135 クリ 栗には限らず
136 クリ 栗を持ち直して
136 クリ 栗など剥かずなりぬ
137 クリ 栗を剥き始めつ
139 クリ 紅茶と栗と
139 クリ 紅茶と栗との
140 ムクゲ むくげ 木槿垣に取廻して
142 キリ 桐の木高く
144 モクセイ 木犀 大相木犀が匂ひますね
144 サクラ 桜の花の薫あらんやうにも
149 唐楪葉 唐楪葉 唐楪葉のいと近きが
149 何の木かと
153 モミ 高い樅の木がございませう
155 唐楪葉 唐楪葉 唐楪葉は高く立ちて
156 ムクゲ むくげ 木槿が盛ですこと
156 カシ 樫の実の夥しく零れて
157 キリ 斜に桐の並木の間を出でて
157 並木 並木 斜に桐の並木の間を出でて
159 木の間 木の間伝ひに
161 ザクロ 遠柘榴 柘榴の花弁の如く
161 木隠 木隠に語ふ気勢して
165 マツ 唐まつ 唐松の翠の下蔭に
165 ツツジ 躑躅 寒咲躑躅の茂に隠れて
169 ユズリハ 楪葉 楪葉の立てるぞ
208 万木 万木 万木一時に花を
208 凩(こがらし) 凩の吹誘ひて
214 アカガシ あかがし この赤樫の客間を
214 床柱 床柱 床柱なる水牛の角の
214 マツ 松に隼の
215 アカガシ あかがし 赤樫の家を出でぬ
220 迥き梢の
220 士官学校の森と
220 マツ 群松は颯々の響を作して
220 木裏 木裏 木裏の雪踏を履き
220 色木 色木 色木の弓の折を
221 ビンロウ 檳榔子 檳榔子の躍り蒐りて
221 ビンロウ 檳榔 檳榔子の逞きステッキを
221 ビンロウ びんろう 追迫れる檳榔子は
227 塩梅 塩梅 そんな塩梅も無いさうだよ
233 シュロ しゅろ 梭櫚の毛を植ゑたりやとも
258 木立 繁き木立に
262 ウメ うめ 熱海の梅園に
275 ボタン ぼたん 牡丹の莟の如く
284 ウメ 梅の点々と咲初めたるも
284 ヒノキ 檜葉、樅などの
284 モミ 檜葉、樅などの
285 イチョウ 銀杏 台湾銀杏というに結びて
301 ウメ 一本の梅の咲誇れるを
302 ウメ 梅が好く咲きましたぢや
302 ウメ この梅が宜からうと
302 朽木 朽木 朽木の自ら
308 ウメ 梅の飛雪の如く
312 樹を鳴し
314 塩梅 塩梅 好い塩梅でございます
315 陰森 陰森たる夜色は益す冥く
315 高き梢は箒の掃くが如く
319 立木 立木 一列の立木の傍に
332 楊枝 楊枝 啣楊枝して
333 寒樹 寒樹の夕空に
335 カバ 樺色 樺色無地の
347 マツ 松の如く動かざりし
352 マツ 門々の松は除かれて
354 木振 木振 木振賤からぬ
354 ウメ 梅の影を帯びて
357 塩梅 塩梅 それかう云ふ塩梅に
360 梢の鵯の去りし後は
364 木蔭 旅の木蔭にも休へる
383 ボタン 牡丹の枝 牡丹の枝を咲撓めたる
399 ウメ うめ 梅園の密会に
407 黄蘗染 黄蘗染 きはだ 頸元深く、黄蘗染の半衿に紋御召の二枚袷を
417 葉隠 葉隠 葉隠に咲遅れたる花の如く
421 椿事 椿事 問はでも椿事の有りし
429 芭蕉葉 芭蕉葉 芭蕉葉の露夥く夜気の浸すに堪へて
443 葉越 葉越 斜めに葉越の月の冷き影を
454 ヤナギ 柳の暗きに分け入りたる
455 ヤナギ 岸の柳を潜りて
456 道無き道の木を
456 浮木 浮木 浮木芥の類とも
461 一朶 一朶(イチダ) 一朶の白百合大さ
464 マツ 千本まつ 漸く千本松を過ぎ
464 密樹 密樹 密樹に声々の鳥呼び
465 木隠 遥かに木隠の音のみ
465 マツ 嶺上の松の調も
465 ツツジ 躑躅 処々に躑躅の残り
465 岸樹 岸樹は陰々として
466 マツ 松も危く
467 老木 老木の蔭を負ひ
470 木々 木々 木々の緑も
482 マツ 松の嵐の沈上に落つる有のみ
484 山精木魅 山精木魅 山精木魅の出でて遊ぶを
484 陰森凄幽 陰森凄幽 陰森凄幽の気を凝すに
485 イチョウ 銀杏 銀杏返を引約めて
492 生木 生木 生木を割いて
495 ヤナギ 柳に受けて聞いてゐて
498 徒然の柱に倚りて
515 ヤナギ 雨の柳の、漸く風に揺れたる勇を作して
534 木草 木草 庭の木草に至る迄
539 バラ 薔薇 薔薇の香の
540 木々 木々 緑濃かに生茂れる庭の木々の
540 ザクロ 遠柘榴 満開の柘榴に
540 アオギリ 梧桐  梧桐の涼き広葉を眺めたり
541 木間 木間に入りては裂き
541 ソヨゴ ソヨゴ 冬青の樹に寄添へり
543 ナツミカン 夏蜜柑 夏蜜柑でも剥きませう
543 リンゴ 林檎 林檎も御座いますよ
544 リンゴ 林檎 林檎を剥きゐる
547 悪木 悪木 それも悪木の蔭に居るからだ
548 枯木 枯木 枯木に花が咲くやうな心得が
564 一朶 一朶(イチダ) 一朶の梨花
564 ナシ 一朶の梨花
569 ビンロウ 檳榔子 檳榔子
570 イチョウ 銀杏 台湾銀杏
573 黄蘗染 黄蘗染きはだ 黄蘗染 黄蘗の皮から製した染料で染めた布地
575 リンゴ 林檎 林檎
575 苗木 苗木 苗木がはじめて輸入されたのは
582 桃割 桃割 桃割れ
  1. 金色夜叉
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