以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。
モクレンに関する情報と写真はコチラ
- モクレン頁)
- 夏目漱石の草枕
- 木蓮の枝はいくら重なっても、枝と枝の間はほがらかに隙(す)いている。(134頁)
- 木蓮は樹下に立つ人の眼を乱す程の細い枝を徒らには張らぬ。(花さえ明らかである。(134頁)
- 木蓮の色はそれではない極度の白きをわざと避けて、あたたかみのある淡黄に、(奥床(おくゆか)しくも自からを卑下している。(134頁)
- しんしんとして、木蓮は幾朶(いくだ)の雲華(うんげ)を空裏(くり)に擎(ささ)げている。(142頁)
- 与謝野晶子のみだれ髪
- わかき小指胡紛(ごふん)をとくにまどひあり夕ぐれ寒き木蓮の花(22頁)
- 春はただ盃にこそ注ぐべけれ智慧あり顔の木蓮や花(43頁)
- 横光利一の比叡
- 葉の落ち尽した池辺の林のところどころに、木蓮らしい白い花が夢のように浮き上っていて、(154頁)