山地の生える落葉低木で樹皮の繊維が非常に強いので製紙原料として昔から用いられ日本紙や紙幣の素材としても使用されたり壁紙・襖・障子紙等につかわれています。ことに日本の貨幣のすばらしさはこのコウゾを使用していることによるもと思います。昭和18年発表した小説「和紙(わし)」(第18回芥川賞を受賞) の中には当時の人々の過酷なまでのコウゾを使った和紙づくりが丁寧に描かれています。