カシワ
すべての小説での出現ランクは23番目ですが、作家の取り上げは88番目でした。
カシワの名前を小説に入れた作家は6名います。また1つ以上カシワの名前を使った小説としては25の小説でした。
すべての小説での出現回数は105箇所ありました。
カシワが一番出現する小説は宮沢賢治の「かしはばやしの夜」です。
最も出現回数の多い作家は宮沢賢治で82箇所、
次は島崎藤村で5箇所です。
以下、夏目漱石の2箇所(以下省略)でした。
また小説別では、
宮沢賢治の「かしはばやしの夜」15箇所、以下同じ宮沢の「かしはばやしの夜(初期形)」15箇所、「谷」6箇所、島崎藤村の「千曲川のスケッチ」4箇所(以下省略)でした。
以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。
カシワに関する情報と写真はコチラ
- 島崎藤村の「千曲川のスケッチ」
- 秋の光を送る風が騒しく吹渡ると、草は黄な波を打って、動き靡なびいて、柏の葉もうらがえりました。(82頁)
- 枯葉や草のそよぐ音――殊に槲の葉の鳴る音を聞くと、風の寒い、日の熱い高原の上を旅することを思わせる。 (84頁)
- 槲の葉が北風に鳴るように、一寸したことにも直に激し顫(ふる)えるような人がある (157頁)
- その頃まで枯葉の落ちずにいる槲(かしわ)、堅い大きな蕾を持って雪の中で辛抱し通したような石楠木(しゃくなげ)、(182頁)
- 谷崎潤一郎の「吉野葛」
- 「柏葉」の下に五色の雲と天人の姿が透すいて見える。(68頁)