カシワ
解説
ブナ科。落葉高木。日本各地の温帯林に広く分布する。
北海道では海岸沿いに低木林をつくる。
波状の荒い鋸歯をもったカシワの葉は、端午の節句の柏餅で
なじみ深いものである。カシワの枯葉は冬期も落ちないで、
翌年の春まで枝に残るのが特徴である。木枯らしに吹かれ
カサカサと鳴る、カシワの枯葉には捨て難い風情がある。
ナラ材と同様に、材は堅く、建築材や家具材などに用いられる。変わった用途としてウィスキーやワインの樽材がある。
万葉の時代には、クヌギやナラとともに「ハハソ」と呼ばれていた
木だが、いつのころからかカシワと呼ばれ、柏の字があてられた。 中国で柏と書けば、カシワとはまったく異なるヒノキ科の針葉樹のことをいう。
葉
幹
樹形