以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。
カラマツに関する情報と写真はコチラ
- 島崎藤村の「藤村詩集」
- 落葉松の樹はありとても 石南花の花さくとても 故郷遠き草枕(207頁)
- 有島武郎の「小さき者へ生まれ出づる悩み」
- 又落葉松の幹の表皮からあすこここにのぞき出している針葉の一本をも見のがさずに、愛撫し理解しようとする、(41頁)
- 川端康成の「みずうみ」
- 頭の上のから松をぽうっと青く照らして消えた。(6頁)
- 堀辰雄 の「風立ちぬ」
- ところどころに真っ黒な樅をまじえながら、葉のない落葉松が無数に並び出しているのに、(96頁)
- 堀辰雄 の「楡の家 」
- 山よりの落葉松林は、ときおり林の切れ目から薄赤い穂を出した芒(すすき)の向うに浅間の鮮やかな山肌をのぞかせながら、(40頁)
- 安部公房の「箱男 」
- 落葉松の若木のように、冬の臭いがよく似合う。(179頁)