エノキむは大きくなる木です。徳川秀忠は、参勤交代制度の確立のために、 諸国に街道の整備を命じたが、その際、街道両側にエノキを一里ごとに 植えさせたという。これが一里塚であり、今でも旧街道筋には「二本榎」など の地名が残っています。
以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。
エノキに関する情報と写真はコチラ
- 島崎藤村の「夜明け前」
- 一里ごとに塚を築き、榎を植えて、里程を知るたよりとした昔は、旅人はいずれも道中記をふところにして、宿場から宿場へとかかりながら、この街道筋を往来した。(6頁)
- 樋口一葉の「うもれ木」
- 軒さきの榎に日ぐらしが鳴き出したころ、手仕事をていねいにとりかたづけ、(206頁)
- 夜風が軒端の榎にわびしい音をたてます。(226頁)
- 遠藤周作の「沈黙」
- 榎や椋の樹、紅羊歯などは、神がどの国にも与えたもうた樹木ですが、(102頁)