エノキ
解説
ニレ科。
落葉高木。高さ20mになる。
ムクノキに似ており、わが国では
本州・四国・九州の山野に分布する。
その他、朝鮮半島、中国中部
に分布し、
人里に近いところに多くみられる。
卵形の葉は、三本の葉脈が目立ち、
左右が不対称なのが特徴。10月ごろ、径7㎜の赤い小さな実をつける。
甘味があり食用にもされるが、もっぱら小鳥たちが好んでついばむ。
江戸幕府の二代目将軍の徳川秀忠は、参勤交代制度の確立のために、
諸国に街道の整備を命じたが、その際、街道両側にエノキを一里ごとに
植えさせたという。これが一里塚であり、今でも旧街道筋には「二本榎」など
の地名が残っている。エノキが選ばれたのは、将軍が「よい木を植えよ」と
言ったのを、家臣が「エノキを植えよ」と聞きまちがえたという説があるが
定かではない。現存する一里塚には、エノキばかりでなく、ケヤキや
ムクノキといった樹種が一里塚に適していたのであろう。 エノキの材は、黄褐色から淡黄色で、主に建築材や器具材にされる。 ケヤキの模擬材にもされる。庭園樹や公園樹としても植栽される。
樹形
京都府立植物園 2012年5月20日
大阪市大植物園 2012年8月31日
葉
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奈良県橿原市小房町 飛鳥川のエノキ 2021年5月16日
▲▲ 富田林市 通勤途中 2023年5月14日
大阪市大植物園 2008年11月22日
実
富田林市 通勤途中 2023年5月14日
長居植物園 2012年8月27日
幹
大阪市立大学付属植物園 2015年5月3日
樹皮
富田林市 通勤途中 2023年5月14日
錦織公園 2024年1月11日
年輪