アカシアはわかりにくい木です。まずニセアカシアをアカシアと呼ぶことがりますが間違いです。またミモザと呼ぶこともありますが、これも間違いです。アカシア属の総称がアカシアで、世界中に1000種以上が分布しています。日本ではフサアカシア、ギンヨウアカシア、サンカクバ・アカシア、モリシマアカシアなどがあり、文学に出てくるアカシアがどの木指しているのかは作者もわからないでしょう。
以下に面白い、素敵、綺麗な表現のあるものをピックアップします。
アカシア に関する情報と写真はコチラ
- 室生犀星の「杏っ子」
- 黄葉の散りかけたあかしやが、せまい通りの両側ら吹き余瀬られて美しかった。(320頁)
- 宮沢賢治の「ポラーノの広場」
- やっと青みがかったアカシヤの列を見ました。(159頁)
- 堀辰雄 の「美しい村」
- アカシアの木立の多くは、どうかするとその花の穂先が私の帽子とすれすれになる位にまで低くそれらの花をぷんぷん匂せながら垂らしていたが、(29頁)
- これらのアカシアの花が私に与えたさっきの唐突な印象を私自身の言葉に(29頁)
- 私の心を奪っていたアカシアの花が、一週間近い雨のためにすっかり散って、(40頁)
- 堀辰雄 の「美しい村」
- 私はその画架の傍から、数本のアカシアの枝を透しながらくっきりと見えている、(52頁)