士師記 9章 5節
それから、アビメレクはオフラにある彼の父の家に行って、自分の兄弟であるエルバアルの息子たち七十人を一つの石の上で殺した。
しかし、エルバアルの末子ヨタムは隠れていたので生き残った。
士師記 9章 6節
それで、シェケムの者とベテ・ミロの者はみな集まり、出かけて行って、シェケムにある石の柱のそばの樫の木のところで、アビメレクを王とした。
士師記 9章 7節
このことがヨタムに告げられたとき、彼は行って、ゲリジム山の頂上に立ち、声を張り上げ、彼らに叫んで言った。
「シェケムの者たち。私に聞け。そうすれば神はあなたがたに聞いてくださろう。
士師記 9章 8節
木々が自分たちの王を立てて油をそそごうと出かけた。
彼らはオリーブの木に言った。『私たちの王となってください。』
士師記 9章 9節
すると、オリーブの木は彼らに言った。
『私は神と人とをあがめるために使われる私の油を捨て置いて、木々の上にそよぐために出かけなければならないだろうか。』
士師記 9章10節
ついで、木々はいちじくの木に言った。
『来て、私たちの王となってください。』
士師記 9章11節
しかし、いちじくの木は彼らに言った。
『私は、私の甘みと私の良い実を捨て置いて、木々の上にそよぐために出かけなければならないだろうか。』
士師記 9章12節
それから、木々はぶどうの木に言った。
『来て、私たちの王となってください。』
士師記 9章13節
しかし、ぶどうの木は彼らに言った。
『私は、神と人とを喜ばせる私の新しいぶどう酒を捨て置いて、木々の上にそよぐために出かけなければならないだろうか。』
士師記 9章14節
そこで、すべての木がいばらに言った。『来て、私たちの王となってください。』
士師記 9章15節
すると、いばらは木々に言った。
『もしあなたがたがまことをもって私に油をそそぎ、あなたがたの王とするなら、来て、私の陰に身を避けよ。
そうでなければ、いばらから火が出て、レバノンの杉の木を焼き尽くそう。』