v11.0
空を飛んだ木 練習用爆撃機「明星」
- 生産国
- 日本
- 開発年
- 1944年
- 種別
- 艦上爆撃機
- 名称
- 練習用爆撃機「明星」
- 英文
- 空技廠
- 本機の写真
- 内容
- 海軍が英国の木製高速機モスキートの活躍に刺激を受け、また金属資材不足に伴う代替資材による航空機製造の研究を始め、その第1段として九九式艦上爆撃機の全木製化を計画し、空技廠で改設計したもの。本機は松・ヒノキをボルト留めした木工構にバルサ積層材の表皮を尿素樹脂で貼り付け、羽布張りも多用されました。モスキートに多用されたエポキシ樹脂は当時の日本では工業化されていなかったため接着剤の強度調整としてきな粉が用いられた。松下飛行機株式会社の松下幸之助氏が軍の要請で設立し、組立は木造船の量産で実績のあった松下造船に委託しました。同社社長の井植歳男氏(三洋電機を創業者)は1943年10月、東大阪市に専用工場を新設し製造開始しました。当初は艦上爆撃機の用途だったが、木構造にすることで 重量が増大し、実戦機としての運用に無理があることが判明したため練習用艦爆に変更され、 昭和20年1月に試作1号機が完成、練習用爆撃機「明星」と命名されました。しかし、金属製の機体に比べ約700kgも増大した重量では練習用機体としても不的確であり、木構造のメリットもなかったため試作7機の製造のみで終わっている。
- 幅
- 14m
- 長さ
- 11.51m
- 重量
- 3200kg
- 速度
- 426km/h
- 航続距離
- 2360Km
- 構造
- 木製構造
- その他
- ---
- 翼
- 低翼
- 機関砲
- 7.7ミリ機銃×2、
- プロベラ数
- ハミルトン定速3翅
- エンジン
- 三菱 金星54型 空冷複星型14気筒
- 乗員
- 2名
- 生産数
- 7機
- 動画
- 参考リンク
- https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%98%9F_(%E8%88%AA%E7%A9%
http://military.sakura.ne.jp/ac/d3y.htm
- 参考書籍・資料
- 写真は「軍用航空機データベース」(T-keyさん製作運営)のご厚意で利用させていただいております。
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