御手元御混乱筆ハ不申最初より下へ御偽
リ被成候事なと申出候苦々敷事のよし
此節浪花諸蔵々有米其筋よりくわしく
承リ候処漸八萬俵内外の事のよし
三四万石の米ニ相成此度登リ船入津有
之候得共よろしく此辺てハ六月一杯市民
の食料ハ足リ申間敷と申事ニ候其後入津
無之堂嶋相場いよ??引立当時小売上白
八百文下米七百八十文其下ハ無之事既
大払底ニ相及大搗米屋の以外ハ末家
業致居候得共是以平成入米致し来リ候
家ニてハ当日一日ニ壱斗入候家は三五升
と申様ニ相成小搗米屋ハ朝の内計リ商内
四ツ時よりハ休業致候恕堂町内の米屋ハ
相応手広く仕候者処両三日の売米な
らで無之日々諸蔵より出候俵数ニ応し
市中米屋へ何程と申割渡しに相成り其
高ヲ以是?得意の筋へ平均の割渡ニ致
候事ニ付二三十人も暮家ハ誠ニ困リ入夫々手
分いたし一升二升ツツ買入手代を困窮