頓ト相見不申右様の事ハ彼是共ニ申事
不仕の由奇事也本藩の御物頭軍奉
行の御方々御徒然の余り川穐被成侯より
外無之平日ハ投網を打候事の由只此
事ハ長日を消候事の由右在夫ニ参候者
時々私方ニて咄し大驚愕の至ニ御座候
安大君始将師の御方々被為肥満御
悦澤ニ付御教令也ハ此の在夫の口上ニも出候
様ニ相認候ハ隠語の誹謗の様に先聞
御座候其質実と申方眼前彼地の景
状先如此ニ御座候拙筆ニハ記し不得也
一備中倉敷の変説御聞被為遊候驚
入候恕堂十五日大坂其日まで聞候事ハ
書通の面御覧可下候決て口寒乞
の浪士の可為事ニハ無之一昨年の
五条位ニては相済申間敷又其時被為
有もの人心も有之事諸民の困窮
を救と申名も相立安く存候へハ六ヶ敷
事と相成可申事御座候哉此上は
天意も所在如何候哉大白